ある夫婦の「メール」のやり取りを6年間追跡したデータ分析が深い

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男女のメールの変遷をひも解けば、2人の関係がどう変化していったかが手に取るようにわかる。現在、自称データサイエンティストAlice Zhao氏が、あるデータの分析結果を自身のブログで公開し注目を集めている。

調査対象者はZhao氏とその夫。たった1組の夫婦の愛の軌跡であるはずが、実はどこの夫婦も似たり寄ったり…。大体同じような道をたどるとあってか、興味深い分析だと複数のメディアで取り上げられている。

くだんの調査は2008年の付き合い始めから結婚後の現在に至るまで、Zhao夫妻のメールのやり取りがどう変化したかを明らかにしたもの。メールが物語る2人の関係の変化は以下のとおり。 

使う言葉が変わる

A Dash of Data

まず付き合い始めと現在における一番の違いは、当初多用されていた挨拶や愛情表現(「やっほー!」「愛」など)は鳴りを潜め、現在では「夕飯の時間」とか「家」「了解」など業務連絡的な言葉に取って代わられている。

上記の図は上が2008年当時、下が2014年現在。左がZhao氏、右が夫がメールで多用している言葉である。

ご覧のとおりZhao氏は現在、夫に前置きとなる“挨拶”の言葉すらかけていないこと、夫からは今や「愛」という言葉が発せられていないのが一目瞭然だ。

また下記グラフは、お付き合い中(緑)に比べて結婚後(オレンジ)は、それらの言葉やお互いの名前の出番がいかに激減したか、逆に「家」や「夕飯」「OK」が大幅に増えたことを物語っている。

A Dash of Data


メールをやり取りする時間帯が変わる

A Dash of Data

結婚後劇的な変化を遂げるのはメールの内容だけではない。上記の図を見る限り、上から付き合い始め、婚約期間、結婚後で、メールをやり取りする時間にも変化があることがわかる。

付き合っていた頃は、デートから帰って夜中に「あの人どうしてるかな?」と思い、そこからメールのやり取りが始まる。それに対し結婚後は夜中のメールなど皆無で、やり取りは仕事中に限られる。

いつも会えるかどうかの違い

 メールで使う言葉が変わるのも、その時間帯が変化するのも、すべては「相手といつも一緒にいられるかどうかの違いによる」とZhao氏は分析。

付き合っているときは「会えない時間」が大半で、相手が誰と一緒にいるかを含め、状況確認のためにメールをやり取りする。相手の状況がわからないため挨拶もするし、普段伝えられない愛情を示しもする。

一方結婚すればいつも一緒にいられるわけで、一緒にいる相手にメールをする必要はない。また面と向かって気持ちを伝えられるので、メールでの愛情表現が減るのは当然。決して愛情が薄れたわけではなく、2人の関係が次なるステージに進んだだけだという。

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