「社会に出るには未熟すぎる」クラス全員を落第させた米大学教授に賛否両論

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flickr_hans.gerwitz

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現在、米テキサスA&M大学のある教授が学生に対し講じた措置が物議をかもしている。

同大学はテキサス州最大、米国でも第3番目の規模を誇る歴史ある大学。そこで戦略的経営を教えるイワン・ホロウィッツ教授はこの度、クラス全員の学生に対し「F」(落第)という成績を付けたのだ。

学生の授業態度に怒り心頭

この厳しい措置の理由として同教授は、度重なる不正行為に加え、教授に対する暴言、誹謗中傷を挙げている。

大学に関する情報サイト「Inside Higher Ed」が伝えるところによると、代理出席がバレても開き直ったり、面と向かって「バカ」呼ばわりされたり、ありもしないうわさを広められたり、学生同士のけんかに巻き込まれたりと、同教授が怒り心頭に発する理由は枚挙にいとまがない。

同教授は「クラスの誰1人として、合格、卒業に値する授業態度の者はいなかった」とバッサリ。学生たちに対しメールで「同大学が求める道徳規範にも成熟度にも達していない」として、「全員落第の結論に達した」と通達した。

しかも「心底ウンザリした。こんなクラスで教えるのは金輪際ごめんである」とのおまけ付きである。

合格基準見直しも視野

同日、同教授は大学の役員に対しても、メールで自身の判断とその理由について説明し、「抗議に来るであろう学生たちへの対処は大学に任せる」と伝えた。

大学側は全員落第の処分は無効となるだろうとの見解を示した上で、教授の訴えにある学生からは聞き取り調査を行い、何らかの処罰が下る可能性があると述べている。また「学業と授業態度を踏まえ合否基準を考え直す時期にきている」とも。

同教授いわく、くだんのクラスの態度はこの20年で最悪。これまでクラス全員を落第させたことなどなかったが、今回はやむを得なかったそうだ。

同教授の措置については「厳しすぎる」「十把一絡げに全員を無礼と決めつけるのはいかがなものか」といった批判的な意見もあるが、「大学生にもなって学級崩壊させている子どもを育てた親を責めるべき」「授業態度は当然合否の基準に含まれるべき」「最近の大学生は不正行為は当たり前、教室にすらいない」など、教授に対する同情の声も多く寄せられている。

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