死んだふりをしていた…仏劇場銃撃テロから生還した女性がフェイスブックに綴った当時の状況が話題に

Text by

  • 6
Facebook/Isobel Bowdery

Facebook/Isobel Bowdery

現地時間13日の夜に発生した、パリ同時多発テロの生存者がフェイスブックに綴った当時の様子と、“死を目前にして感じたこと”が話題になっている。

南アフリカのケープタウン出身のIsobel Bowderyさんは、事件当夜、銃撃があったバタクラン劇場で、米バンドのライブを鑑賞していたそう。

事件当時着ていた服の写真と共に投稿されたコメントがこちらだ。

you never think it will happen to you. It was just a friday night at a rock show. the atmosphere was so happy and…

Posted by Isobel Bowdery on 2015年11月14日

床に伏せじっと動かず難を逃れる

Isobelさんの投稿によると、その夜劇場全体は幸せな雰囲気に包まれ、観客の誰もが笑顔だったという。

出入り口から侵入してきた犯人が、観客に向け発砲した際も、ライブの演出だろうと思った人が少なからずいたとか。

しかし「それはテロというより、大虐殺だった」そう。

目の前の人々が次々に撃たれ、床は血の海に。最愛の人を亡くし泣き叫ぶ人もいたが、Isobelさんは床にひれ伏し、じっと動かず死んだふりをしていたという。

今回目にした恐ろしい光景は、とても現実のものとは思えず、また決して忘れられないだろうと述べている。

多くの人々の温かさに触れる

そんな悲劇のさなかでも、彼女は数多くの英雄たちと出会ったとIsobelさん。

体を張って彼女の頭を守ろうとしてくれた男性、最期に愛に溢れた言葉を口にし、まだこの世を信じられる気持ちにさせてくれたカップル、何百人もの命を救ってくれた警察官、恋人が亡くなったと思い、泣いている彼女を慰め続けてくれた見ず知らずの人たち…。

恋人と勘違いした男性から励まされたり、血のついた彼女の服を見て、着替えを買いに走ってくれた友人もいたそうだ。

多くの心配や励ましのメッセージをもらい、おかげで世の中は良くなるはずだと、また、こんなことは2度と起きないと信じるられるようになったと綴っている。

最期は愛する人のことを思っていた

しかし、自分は幸運にも今こうしていられるが、同じ劇場にいた大勢の人が命を落とし、その家族や友人、知人が悲しみに暮れている、とも。

犠牲者の1人になっていたかもしれない自分に言えるのは、亡くなった人たちは最期に、テロを起こした人でなしではなく、愛する人々を思って逝ったに違いないだろうということ。

というのも、たった22歳で幕を閉じるであろう人生を思いながら、血の海にひれ伏しているとき、Isobelさんの頭の中には、心から愛した人々の顔が次々に浮かんできたそうだ。

「私に何があろうとも、人の持つ善良さを信じ続けてもらいたい」「こんな奴らの思いどおりにさせてはいけない」と思ったという。

最後に、今回の悲劇で亡くなった人々が夢み、悲しくも叶えられなくなった思いを胸に生きようとの覚悟が綴られている。

九死に一生を得た彼女の言葉には、230万人を超える人が「いいね!」し、シェア数も70万件に迫る勢い。多くの海外メディアでも取り上げられ、「彼女の勇気ある言葉に涙が止まらない」「こんなに苛酷な体験の後に思いを綴れるなんて、とても強い人」「悲しい中にも希望を見た気がする」「あなたを尊敬します」といった声が寄せられている。

Posted: |Updated:

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking