毎晩こんな所で…シリア難民の子どもたちの寝ている姿が切なすぎる

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Magnus Wennman/Aftonbladet

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世界中を震撼させたパリでの同時多発テロ。犯人の中にシリア難民を装い、ヨーロッパに侵入した人物がいた可能性が取り沙汰されている。

今回のテロを受け、今後更に難民の受け入れが困難になることが予想される中、シリアなどからの難民の姿を写した写真が、今人々の心を打ち注目を集めている。

子どもたちはどこで眠っているのか」というテーマで、中東からヨーロッパにわたる難民たちを追い続ける、スウェーデンの写真家、Magnus Wennman氏の作品である。

一部をご紹介しよう。

▼Lamar(5歳)・セルビアにて

Magnus Wennman /Aftonbladet

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イラク・バグダッドの家には人形やおもちゃの電車、ボールがあり、「おうち」のことを尋ねると、これらおもちゃの話になるという。家族で買い物に出ているとき、家の近くに爆弾が落ち、一家は住む場所を失った。

▼Mahdi(1歳半)・セルビアとハンガリーの国境付近にて

Magnus Wennman/Aftonbladet

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生まれてから戦争と逃亡の旅しか知らないMahdi。大勢の難民たちでごった返す中でも、グッスリと眠ってしまう。

▼Abdul Karim(17歳)・ギリシャにて

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なけなしの金を払い、フェリーでギリシャに渡ってきた彼は一銭も持っていない。借りた電話でシリアに残る母に電話をするも、母を心配させたくないとの思いから、こちらの窮状は伝えていないという。

▼Ahmad(7歳)・セルビアとハンガリーの国境付近にて

Magnus Wennman/Aftonbladet

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シリア・イドリブにある自宅が爆撃され、破片を頭に受けたが助かった。が、彼の弟は助からなかったそう。住むところを失った家族は逃げるしかなかった。

▼Shehd(7歳)・セルビアとハンガリーの国境付近にて

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お絵かきが大好きだったShehdだが、いつしか武器の絵しか描かなくなったそう。難民になってからは、お絵かきはもちろん、おもちゃで遊ぶこともできなくなった。

▼Sham(1歳)・セルビアとハンガリーの国境付近にて

Magnus Wennman/Aftonbladet

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国境にそびえるフェンス近くで、母に抱かれながら眠るSham。前日に発車したオーストリア行きの列車に間に合わず、足止めを食らっている。

▼Abdullah(5歳)・セルビアにて

Magnus Wennman/Aftonbladet

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Abdullahは血液疾患を抱えている。彼は2日間、ベオグラード中央駅の外で寝ていた。シリアのダルアーの自宅で、目の前で姉(または妹)を殺された彼は、寝ていてもうなされることがあるそうだ。

▼Ahmed(6歳)・セルビアにて

Magnus Wennman/Aftonbladet

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草の上でAhmedが眠りについたのは深夜を過ぎてからのことだった。父親をシリア北部の街で亡くしている。自分の荷物は自分で持ち、徒歩でここまでやって来た。勇敢な男の子だが、時々夜中に泣くことがあるそうだ。

▼Maram(8歳)・アンマンにて

Magnus Wennman/Aftonbladet

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学校から家に帰ったところで、ロケット弾が着弾。崩れた屋根の一部が彼女の頭を直撃した。脳内出血を起こし一時意識不明に。現在意識は回復したが、あごを骨折しているため、話すことができない。

▼Ralia(7歳)、Rahaf(13歳)・ベイルートにて

Magnus Wennman/Aftonbladet

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シリアの首都ダマスカスで、母と兄(または弟)を手りゅう弾で亡くした。父親と一緒に1年ほど野宿を続けている。

これらの写真を見た人は「胸が張り裂けそうといった言葉では言い表せないほど」「自分に何ができるのか考えずにいられない」「何もできない自分が歯がゆくて、涙だけが流れる」といった感想をもらしている。

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