自殺を止めるため駆け付けたのに…アスペルガー症候群の男性を警察官が射殺し波紋

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YouTube/FastTrackNews

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昨年、「アスペルガー症候群について知ってもらいたい」と、発作の際、特別な訓練を受けた飼い犬に落ち着かせてもらっている自身の姿を公開し、世界中から注目と称賛を浴びた人物を覚えているだろうか?

「勇気ある」と称賛された人物

動画には、持病の発作が起き、自らを叩きつける飼い主を必死で止めようとするワンコの姿が映っている。

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この人は米アリゾナ州に住む、 ダニエル・ジェイコブさん(24)。予てから心と体の性の不一致に悩んでいたダニエルさんは、この後名前をケイデン・クラークさんと改め、男性として生きていくと決めたそうだ。

昨年の夏頃動画を公開したときは、「勇気ある行動」と称えられたダニエルさんだったが、先日悲しい最期を迎えたことが明らかになった。

警察官により射殺

ABC15が伝えるところによると、 同州メサ警察の警官が、ナイフを振り回し暴れたダニエルさんを射殺したという。

同警察では、ダニエルさんが自殺しようとしているとの通報を受け、現地時間の先週木曜日朝、警察官が自宅に駆け付けた。

自殺を思いとどまるよう説得するも、ダニエルさんがナイフを持ち向かってきたため、身の危険を感じた警官が発砲、ダニエルさんは死亡したという。

広がる波紋

ダニエルさんの母親は、The Daily Newsの取材に対し、「前の晩もその前の晩も娘と話したけれど、特に変わった様子はなかった」と述べている。

また「これまで、娘が地域社会に脅威を及ぼしたことなどなかった。ところが警察を呼んだ途端、自閉症で精神疾患に苦しむ彼女はいきなり撃たれてしまった」とも。

同警察はあくまでも正当防衛を主張しているが、「同じ自閉症の子を持つ親として悲しくてやりきれない」「ナイフを振り落すなど他に手段はなかったのか?」「自殺を止めに行ったのに命を奪ってしまうなんて…」など、警察への不信感が増している。

ちなみに、昨年世界中から称賛された動画がコチラ▼

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