シェア

新潟県立博物館の企画がマニアック過ぎる!蛇口、納豆、ペットボトルのふた…何で飾るか聞いてみた

ペッとボトルのふた3

展示総数3400点の迫力

種類別に分類され整然と並ぶペットボトルのふた。

丁寧に広げた色鮮やかな納豆のビニール製パッケージ。

地元花火大会の告知ポスターなどなど……展示数はおよそ計3,400点。

マニアックすぎる品々だが、これだけの数が並ぶ会場は壮観で見入らずにはいられない。

ずらりと並んだ納豆のパッケージ

ずらりと並んだ約1000枚の納豆のパッケージ

新潟県長岡市の県立歴史博物館(矢澤健一館長)で12月3日から開催中の企画展「マイ・コレクション・ワールド」

今年度で13回目を迎える恒例イベントだ。

一味違ったコレクション群の裏側について、同館に尋ねた。

蛇口コレクション

水道の蛇口コレクション

きっかけは、なんとなく?

博物館は、2000(平成12)年8月に同市の縄文遺跡近くに開館した。

常設展では、主に縄文時代や稲作の歴史などを学べる。

同企画展は、2004(平成16)年から同館の運営を支援する友の会の主催で開始。今年度は全国から13の個人と団体が出品する。

企画展の告知ポスター 提供:新潟県立歴史博物館

企画展の告知ポスター 提供:新潟県立歴史博物館

映画の宣伝ビラや絵ハガキなどメジャーなコレクションアイテムのほか、方言の名前が付いた酒、手ぬぐい、不思議な形の蛇口、十分杯(酒を満たせない仕組みの杯)など、普通は収集の対象にならないような品々が並ぶ。

ペットボトルのふたは、フォントやマークの違いなどを読み取れる点が魅力。

「コレクターの方は、ただなんとなく集め始めて14、5年。

初めは机の上に2、3個置いておいたら、他の人も机の上に置いてくれてどんどん集まったそうです」

(同館の担当者)

ペットボトルのふたコレクション

ペットボトルのふたコレクション

「モノ」があってこその博物館

同展は、考古学者で初代館長の小林達雄・現名誉館長が発案した。

「博物館は「モノ」(資料)があってこそ活動が成り立ち、その根幹には「モノ」(資料)を集めるという活動があります。

たくさんの「モノ」(資料)を集めて初めてわかること、その驚きや楽しさを一般市民に身近に感じてもらうことがきっかけと聞いています」

方言が名前に入った酒だけコレクション

方言が名前に入った酒だけコレクション

小林館長は、誰もが所有する「モノ」のうち、個人がせっかく集めたコレクションがマニアの間だけでしか知られていないことを残念に感じていたという。

一般市民のコレクションを展示することで、歴史博物館と市民の距離を縮めたいという思いもあったそうだ。

今年の目玉は納豆の包装1000枚

第13回で特に圧巻の展示は、約1000枚の納豆パッケージである。

日本各地のご当地納豆から大手メーカーまで網羅しており、多様なデザインを総覧できる。

キムチや梅などバラエティーに富んだたれの味に、メーカーのこだわりがうかがえるという。

同館によると、コレクターはスーパーで「なんでこんなに種類があるのだろう?」と、ふと思った疑問がきっかけだったそうだ。

納豆のパッケージの一部

納豆のパッケージの一部

全国的に知られる越後三大花火の一つで、長岡市に隣接する小千谷市の「片貝まつり」の大会プログラムも必見。

打ち上げの際に会場で読み上げられるメッセージは、孫の誕生や還暦の祝い、年回忌供養など人情味があふれた内容で、地域の花火文化を読み取れる。

一方、地元煙火協会の住民向けポスターは毎年ほぼ変わらないデザインで、間違い探しのように歴史をたどれるのも微笑ましい。

花火大会のチラシの数々

花火大会のチラシの数々

コレクターがいる限り続けていく

毎年、出品者と学芸員が協力して展示を組み立てる。

同展は「あっ、こんなにたくさんあるの!?という見た目が重要なポイント」といい、インパクトが伝わる陳列法を一緒に考えるという。

「その数に圧倒され、驚く方がいちばん多いと思います。

昔の絵はがきや映画チラシについては、懐かしいという方もいます」

企画展会場

企画展会場

決して楽な作業ではないが、「来館者に『あ~、今年の展示は少ないね』と言われるのが最もショック」という意識で臨む。

「展示作業はなかなか大変ですが、コレクターがいる限り続けていきます」

【第13回マイ・コレクション・ワールド】
◆会期:2016年12月3日(土)~2017年1月9日(月・祝)
◆時間:9:30~17:00
◆場所:新潟県長岡市関原町1丁目字権現堂2247-2 新潟県立歴史博物館 企画展示室
◆アクセス:関越道長岡インターチェンジから車で約5分
◆休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日(水)~1月3日(火)
◆問合せ:電話0258-47-6130
◆観覧無料
◆公式サイト:http://nbz.or.jp/?cat=6

Posted: |Updated:

Text by

前の記事を見る

次の記事を見る

注目の記事

Ranking