フリーアドレス制の会社で病欠者が出るリスクが高くなる…って、どういうこと!?

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オープンオフィスで働くビジネスパーソン

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今年1月、ネット広告事業を手がける東京・渋谷区の「マイクロアド」のオフィス内に、突如として土俵が出現した。相撲がとり行われる、あの土俵である。土俵に上がれるのは新規事業を任された責任者だけ。責任者同士が切磋琢磨して成長するため、そして、進捗状況の”見える化”をするための土俵入り(笑)だそうだ。

ここまでくるといささかのやりすぎ感は否めなくないが、自分専用の机やイスを持たないフリーアドレスの会社は多い。代表的なところで「ユニクロ」や「日本IBM」、「コクヨ」など。確かに社員間のコミュニケーションが活性化されたり、ペーパーレス化によって執務スペースが縮小できたり、またコストを削減できたりといった効果も期待できるようだ。その半面で、懸念される問題点もある。それが、社員にたまるストレスだ。

米誌「エルゴノミクス(人間工学)」に掲載された記事によると、フリーアドレスのようにオープン型のオフィスで働く社員では、個室で働く社員に比べて短期間の病欠をする確率が高いというのだ。

北欧スウェーデンのストックホルム大学に所属する研究員兼設計士のクリスティーナ・ボーディン・ダニエルソン氏らが、7つの異なるタイプのオフィスで働く1852人を対象に調査を敢行。すると、特に24人以上の大規模なオープンオフィスで働く人に短期の病欠者が出る確率が最も高かったそう。ダニエルソン氏らの推考では、狭いオフィスに大人数を収容することでのストレスや、騒音など周囲の状況をコントロールできないという環境面でのストレスの要因を示唆している。

メリットがあればデメリットもある。それは森羅万象に言えることであろうし、特に今回の例においては、調査対象となった人の性格などを考慮に入れたら、もしかしたら異なる結果が出ていたかもしれない。そう考えると一概に良し悪しと結論づけるのは難しいが、ただひとつ言えることは、良かれと思ってフリーアドレスにしたとしても、そこにはデメリットもあるという認識を、発案者(=経営者)がしっかりと持っておくことだ。

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