東京都の銭湯料金が値上げ!日本の誇れる伝統、銭湯の行く末やいかに?

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東京都の銭湯の入浴料金が8年ぶりに値上げ

flickr_Takanori Ishikawa

東京都の銭湯は一律450円。これが、6年ぶりの値上げで460円になる。今日、東京都の公衆浴場対策協議会が値上げの答申を東京都に提出。舛添都知事の決定を受けて、7月にも実施される予定だ。

…と、なにやら仰々しいように聞こえるが、それもそのはず。実は銭湯というのは物価統制令によって入浴料が決められており、経営者には決定権がない。各都道府県の知事が、諮問機関となる協議会などからの答申を受けて決定しているのだ。

これはつまり、経済状況や世相を反映した結果とも言えるわけで、今回の値上げに関して言えば、消費増税や燃料費の高騰を受けてのものとなっている。

東京都の銭湯の廃業ペースは、驚きの週1

東京都内では、昭和43年のピーク時には2687軒もの銭湯があったが、平成22年で801軒にまで減少。今も1週間に1軒というスピードで銭湯が廃業を余儀なくされている。

ちなみに8年前の値上げの時も、その要因のひとつは燃料の高騰であった。が、それで減少のペースに歯止めがかかるでもなく、今の今までゆるやかに下降線をたどっている。

そりゃそうだ。たとえ料金を10円値上げしたところで、おそらく銭湯の利益は十分なものではないだろう。燃料代だけでなく、電気代や水道代も鑑みれば、赤字というところも少なくないはずだ。

料金値上げは銭湯を救済するのか?

その一方で、「値上がりしたし、家の風呂でいっか」「2日に1回を、3日に1回にするか」と、足を遠ざける人も出てくるだろう。

料金の値上げはあくまで対症療法に過ぎず、根本解決を図ろうと思ったら、景気を回復させ、所得を上げなければ。銭湯の救済のために値上げをしたのに、逆に客足が遠のいて廃業…という本末転倒な結果を招きかねない。

世界に誇る日本の伝統、銭湯を守れ!

銭湯と言えば、壁に描かれた富士山のタイル絵の美しさや、カポーーーーーンと浴場内に響く風呂桶の音の心地良さ、はたまた風呂上がりに飲む1杯のコーヒー牛乳の旨さなどを筆頭に、日本が誇るべき伝統でもあったはずだ。なのに、である。

その火を絶やしてなるものか。ニュースを受けての銭湯熱ががぜん高まってきた。皆さんも、ぜひ。

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