「毎日の緑茶」が認知症予防に効果。発症リスクが3分の1に低減

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日本人なら誰もが日常的に飲む緑茶。これまで免疫力アップや脂肪燃焼効果、糖尿病予防などの効能が科学的に立証されているが、このほど緑茶を飲む習慣がある人ほど認知症の発症率が低いという研究成果が報告された。金沢大学の山田正仁教授(神経内科学)らの研究グループによるもので、2014年5月14日付の米科学誌『PLOS ONE』オンライン版で発表された。

認知症患者は2012年時点で約462万人

超高齢化社会を迎えた日本では、それと同時に認知症患者が急増している。厚生労働省の調査では、65歳以上の高齢者のうち、2012年時点で認知症の人は約462万人に上ると推計されている。今後この数はますます増えることが予想され、治療法の開発やケア・支援体制の整備に加え、その予防法の確立が重要な課題となっている。同研究グループでは、認知症の早期発見と予防法を探るため、認知機能が正常な60歳以上の高齢者490人を対象に緑茶・コーヒー・紅茶を飲む頻度とその後の認知機能低下との関連性を調査している。

「毎日の緑茶」で認知症のリスクは3分の1

同調査によると、平均4.9年の追跡調査で、490人のうち26人(5.3%)が認知症、64人(13.1%)が物忘れなどの軽度認知障害を発症。この発症者について、緑茶を飲む人と飲まない人の発症リスクについて見たところ、緑茶を飲まない人と比較して、週に1~6日飲む人は約2分の1、毎日飲む人は約3分の1まで低下していることが分かった。一方、コーヒー・紅茶については、その摂取と認知機能低下との関連は見られなかったという。

緑茶を飲む習慣が認知症に予防的効果

この結果を受けて同研究グループでは、緑茶を飲む習慣が認知機能の低下に予防的効果がある可能性が示唆されたと指摘。さらに、緑茶に含まれるポリフェノールやカテキンなどの天然化合物のメカニズムを解明することで、有効かつ安全な認知症予防法の開発につながるとしている。

世界に類を見ない超高齢化社会に突入した日本。総務省の推計では、2060年には高齢化率が39.9%に達し、国民の約2.5人に1人が65歳以上の高齢者になるとされている。いつまでも若々しく、生涯健康でいたいというのは誰もが願うところ。手軽にできる健康法として、まずは毎日緑茶を飲む習慣を身に付けてみてはいかがだろうか。

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