「寿退社」はもう古い?結婚での退職に約4割が「正直迷惑」

2014年06月17日 20時03分

2014年06月17日 22時49分

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結婚を機に仕事を辞めるか、続けるか――。女性にとっては、その後のキャリアを左右する大きな決断の1つといえるが、かつては一般的だった「寿退社」という言葉が、今や死語になりつつあるという。むしろ昨今の職場では、「寿退社は正直迷惑」という傾向にあることが、2014年6月14日発表の日本法規情報の調査で分かった。

6割強の女性が「結婚後も働きたい!」

同調査は、約1100名の男女を対象に行われたもの。「寿退社をどう思うか」という質問では、女性の回答として最も多かったのが「子供ができても退職しない」(32%)で、次いで「寿退社はいいこと」(28%)、「子供ができるまでは退職するべきでない」(28%)となっている。

少なくとも子供が生まれるまでは仕事を続けたい、とする女性が大部分を占める結果となったが、他に、「結婚せず仕事を続ける」(6%)、「結婚しても子供は産まず、仕事を続ける」(3%)というハイキャリア志向の女性も約1割いることが分かった。

男性の7割が「専業主婦」より「共働き」を希望

また、男性の意見としては、「結婚しても仕事を続けるべき」(30%)が最も多く、次いで「寿退社はいいこと」(27%)、「子供ができるまで退職するべきではない」(19%)、「子供ができても退職するべきでない」(17%)との結果に。「結婚後は専業主婦に」という男性よりも、「共働き」を希望する人が多いことが明らかになった。

むしろ逆?約4割が「寿退社は正直迷惑」

特に若い世代では、将来の経済的な不安から共働きを望む人が増えているという。そうした状況を反映してか、寿退社に対する職場の雰囲気も「奨励する雰囲気」(21%)よりも「本人の自由意思で決めることができる」(72%)が大きく上回る結果となっている。

また、「職場の女性が寿退社をする場合、どう思うか」という質問では、半数以上が「何とも思わない」(57%)と回答。さらに、「1年未満の寿退社は正直迷惑」(23%)、「1年以上3年未満の寿退社は正直迷惑」(9%)、「働いた年数に関係なく寿退社は正直迷惑」(6%)と、「寿退社は迷惑」だとする人が約4割に上ることが分かった。一般的には寿退社は本人の自由としながらも、仕事への影響から「むしろ困る」と感じている人も多いことがうかがえる。

女性の社会進出や経済・社会状況の変化で、女性のキャリアをめぐる環境も変わりつつある。その半面、寿退社を推奨する考えも根強く、「何度も産休・育休を取るのなら寿退社してほしい」「寿退社が目的の女性も多い。そういう人は早く辞めてほしい」という意見も少なくない。また、非正規雇用では育休を取りにくいなどの問題もあり、女性にとって結婚や出産・育児などが「壁」でなくなるには、もう少し時間がかかりそうだ。

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