マスクをつけて命がけ…PM2.5で北京国際マラソンが大変なことに

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白っぽくかすむ空気の中、マスクを着けたまま走るランナーたち―

19日、34回目を迎えた北京国際マラソンには世界55か国から集まった約3万人が参加したが、少々異様な光景が広がっていた。

マスクをつけて命がけの42.195キロ

 この日、北京では大気汚染物質PM2.5の24時間の平均濃度が1立方メートル当たり400マイクログラムを超え、WHO(世界保健機関)の指針の16倍にまでなった。

400マイクログラムは、本来なら外出を控えることが望ましいとされる数字だ。

そんな中で開催されたマラソン大会。まさに”命がけ”である。

気管支を通って肺などの呼吸器に影響

PM.2.5は小さな微粒子で、呼吸などによって体内に入り気管支を通って肺の奥まで入り込む。

その結果肺などの呼吸器官に悪影響を与え、ぜんそくや肺がん、アレルギー反応などを引き起こすリスクが高まるという。

普段の生活より呼吸量が多くなるマラソンを行う環境としては最悪と言わざるを得ない。

 PM2.5を洗い落とすためのスポンジも用意

前日から現地のPM2.5の濃度が上昇を始めたこともあり、事前の辞退者も相次いでいた。また、大会側は「気分が悪くなったらすぐに走るのをやめるように」と注意を喚起したり、例年より多くの医療関係者を配置するなど厳戒態勢をとっていた。

さらに沿道には水分を含んだスポンジを14万個用意。これは肌に付着する微小粒子、PM2.5を洗い落とすためのものだった。

棄権したランナーも多かったが、完走した人たちの中にはのどの痛みを訴える人もいたようだ。

ネット上では、開催が適切だったかどうか疑問の声も上がっている。

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