「ハンティングの獲物」にするために飼育されたライオンを救った女性に称賛の声

2015年10月06日 17時29分

2015年10月06日 17時29分

Facebook/ Alexandra Lamontagne
Facebook/ Alexandra Lamontagne

「canned hunting(キャンド・ハンティング)」という言葉をご存じだろうか。

ハンティングで容易にターゲットを撃てるよう、「的」となる動物を飼育してハンターに提供する、それがキャンド・ハンティングである。

ボランティアのため南アを訪問

その犠牲になりかけたライオンを救った女性に称賛の声が上がっている。

カナダ・モントリオールに住むAlexandra Lamontagneさんは、動物に関するボランティアをしたいと南アフリカを訪れたという。

5頭の赤ちゃんライオンの飼育を手伝うことになったLagomontagneさんだが、その時、このライオンたちは「動物園にもらわれていく予定」と聞かされていたそうだ。

キャンド・ハンティングのための飼育だった

しかし現実は違った。キャンド・ハンティングのための人工飼育だったのである。

しばらく5頭と過ごした後、カナダに帰ったLagomontagneさんは、そのライオンのうち1頭がスポーツハンティングの獲物になる運命だと知ったという。

世界の人に現状を知らせたい

何かしなければと考えたLagomontagneさんは、ソーシャルメディアで資金を募り、セラビーというそのライオンを買い戻すことにした。

しかし目的はそれだけではなかった。

「こんなことが行われていると、世界中の人に気付いてもらうため、一部始終を動画に収めることにしたの」とLagomontagneさん。

もちろん相手には知らせない隠し撮り。覆いを付けたスマートフォンのカメラと小型の機械で、友人の協力を得て映像に収めた。

救出したライオンは保護センターに

セラビーは保護センターのEmoya Big Cat Sanctuaryに送られ元気に過ごしているという。

Smile, it’s free therapy.Serabie

Posted by Emoya Big Cat Sanctuary on 2015年10月5日

「スマイル、無料のセラピーです。セラビーより」

Lagomontagneさんは救出後、セラビーには会っていないというが、いつか会いに行きたいと話している。

キャンド・ハンティング撲滅の運動を開始

Lagomontagneさんはその後、キャンド・ハンティング撲滅のための運動を開始した。

Another interview for Serabie from Montreal to England #lions #cannedhunting. I won’t give up until Canned hunting is STOP ! Here is the link: http://www.bbc.co.uk/programmes/p0335sls

Posted by Real4life Alexa on 2015年9月22日

「モントリオールから英国へ、セラビーの話のインタビューです」

 キャンド・ハンティングは南アでは合法で、今も数えきれないほどの動物が「殺されるため」に飼育されているという。

ただし、メディアや専門家は、救出劇を安全に行うことができた今回のような例は稀で、こうした活動は大きな危険を伴うとも警告している。

ドキュメンタリーをフィルムフェスティバルで上映

一連の活動が様々なメディアに紹介され、「驚いた」「素晴らしい人たち。尊敬する」「残酷な事に立ち向かう姿がすごい」と多くの称賛のコメントが寄せられている。

Lagomontagneさんらが記録した一部始終は、「Saving Serabie(セラビーを救って)」と題したドキュメンタリーにまとめられ、10月16日から25日にニューヨークで開催されるWildlife Conservation Film Festivalで上映される。

その30分のドキュメンタリーがこちら。

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