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試着せずにどうやってメガネを買ってもらうの?JINSのネット販売戦略について聞いてみた:おしえて企業さん(8)

topjins

こんにちは。ライターの広元です。

巷の商品やサービスはどんな企業がどんな考えで世に出しているのかを教えてもらう「おしえて企業さん」。

第8回は、メガネのインターネット通信販売について、メガネブランド「JINS」を展開するメーカー「ジェイアイエヌ」にうかがいました。

売り上げは年間120%の成長

メガネは「視力の補正」という機能のほかに、ファッションの一部として楽しむ人も多いですよね。

また最近はPCのブルーライトカットのために眼鏡を使う人も多くなってきました。

fotolia

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では、そのメガネを買うとき、皆さんはどんな手段で買っていますか?

え?メガネ店で視力を測って試着して…でしょう?

そう思うかたも多いはず。

でも今、インターネットの通販でメガネを買う人が増えているようなのです。

「ジェイアイエヌ」の現状を聞いてみると…

店舗の前年伸び率を上回る勢いで推移していて、ネットの方は年間120%で成長を続けています

とのこと。利用する人は、かなり増えているんですね。

視力測定は?

そこで、いくつか疑問が浮かんできます。

ネットで購入する場合、視力の測定はどうするのでしょう?

店頭で購入された際の度数をインターネット上の店舗と連携するサービスをご利用いただいています

まずは、JINSの店頭で度数を測ってメガネを購入。

その際に保証書がついてきて、そこに度数コードが書かれています。

次から同じ度数のメガネをネットで購入する場合は、入力画面にこのコードを記入すればいいわけです。

ジェイアイエヌ

ジェイアイエヌ

また、すでに度付きのメガネを持っていて、同じ度数のメガネを買おうとする場合は、自分の持っているメガネを郵送するだけで、同じ度数のメガネが作成できるサービスもあります。

試着をしないで買うの?

ネット通販でメガネを買うとなると、試着ができませんよね?

そのため、3Dのバーチャル試着サービスを展開しています

バーチャル試着…?

手順は簡単。

スマホなら、専用アプリの「JINS VIRTUAL-FIT CAMERA」をダウンロード。

説明に従って自分の顔の正面と左右の動画を撮影すると、FaceNoとパスワードが発行されます。

あとはオンラインショップでその英数字を入力すれば、選んだメガネを自分の顔に合わせてみることができます。

ジェイアイエヌ

ジェイアイエヌ

PCなら、手持ちの顔写真での試着も可能です。

気軽にサクサク“試着”ができる

実際に試してみましたが、これが意外に面白いのです。

もちろん装着感などは分からないのですが、気軽にサクサク合わせて見られるので、お店では手に取らないようなものも、つい試してみたり。

特にこの試着を楽しませてくれるのが「JINS BRAIN」。

これは、そのメガネが似合っているかどうか、人工知能が判断して数字化してくれるサービスです。

顔写真を撮影またはアップロードし、商品をバーチャルフィットすると、「マッチ度」が表示されます。

ペットの写真でもやってみましたが、さすがにエラーでした…。

jins 2

通常なら下の「マッチ度」の右に〇%と表示されます。

ジェイアイエヌ

ジェイアイエヌ

顧客からの反応もいいようです。

数々のサービスの中でも、特にJINS BRAINの反響が多いですね。

人工知能がメガネのマッチ度を評価してくれるという、これまでにないサービスだったこともあり、多くのお客様に利用いただいているようです。

特にオンライン上での買い物の場合、一緒に選んでくれるスタッフがいないので、自分に似合うかどうか分からないなどのハードルがありましたが、数字として出ることで、購入の後押しになるとのお声もいただいております。

店員さんを煩わせるのでは…なんていう心配もなくネット上でいろいろ試せるのもいいですね。

さらに、他の通販と同様、購入者のレビューも、かなり参考になります。

そうやって決めたら、あとはネット通販の要領でカートに入れて購入という流れです。

ただ、返品、交換に関しては「合わせて1回」など様々な条件があるので、そこは了承したうえで購入しないといけませんが…。

「おそ松さん」などネット限定コラボも

これ以外にもJINSでは人気キャラクターとコラボしたネット限定の商品を企画。

過去には「おそ松さん」や「刀剣乱舞」などとコラボして人気を博しました(現在はどちらも販売終了)。

ジェイアイエヌ

ジェイアイエヌ

ジェイアイエヌ

ジェイアイエヌ

またメガネのつるやサングラスのレンズを自分でデザインできるJINS PAINTやクーポンキャンペーンなど、様々なサービスでネット通販の拡大を図っている様子。

アメリカではすでに浸透

JINSがネット販売に力を入れる理由とは何なのでしょう。

アメリカでは、すでにネットでのメガネの購入が一般層にも広がっています。

ですから弊社では、日本でもそう遠くない未来に、アメリカと同様に普及すると考えているのです。

アメリカではメガネのネット通販はかなり浸透しているそうで、ウォービーパーカー(Warby Parker)などでは、自宅にサンプルを送ってもらって試着できるサービスがあります。

日本でもOh My Glassesなどが同様のサービスを展開しています。

送り返したりする手間がかかりますが、店舗に行かずにすむこと、さらに自宅や職場で色々な人に意見を聞けるというメリットがあるようです。

メガネをネット通販で買うというのも、試してみると、そうハードルが高いものではなさそう。

その他、JINSでは、クリスマスに向けて、目を閉じるとメッセージが聞こえる「CLOSE YOUR EYES」というメールのサービスも展開。
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技術の進歩とともに、色々なことが可能になっているのですね。

これからどんなサービスが生まれていくのか、楽しみです。


 

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