母乳のススメ。糖尿病・ぜんそくを防ぎ、母のダイエットにも有効

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毎年8月1日から7日にかけてWorld Breastfeeding Weekが世界各国で開催されているのはご存じだろうか。

母乳授乳の大切さを広めるためにWHOやUNICEFなどによって運営されているこのキャンペーンは、1991年に始まり、2014年で23周年を迎えた。

2014年度は”Breast-feeding: a Winning Goal for Life!”とのスローガンを掲げて開催されたWorld Breastfeeding Week。この機会に、母乳授乳のメリットについて1度ご紹介してみたい。

幼児の将来にも影響する授乳

母乳授乳のメリットの一つとして挙げられるのは、幼児への健康面での影響だ。

例えば、母乳授乳によって育てられた幼児は耳の感染病にかかる確率が低くなる。さらに下痢などの消化器官の問題も抱えにくくなるのだという。

さらに、母乳授乳を経験しなかった幼児は、将来的に糖尿病、ぜんそく、幼年期肥満になる可能性が高くなるとされている。

以上のことからも分かるように、母乳授乳は幼児の将来にも関わる大切な行為なのだ。

母親への好影響も

そして、母乳授乳の恩恵を受けるのは幼児だけではない。

出産後はホルモンバランスの崩れから体調や精神面での不調を訴える母親も多いが、母乳授乳の際に分泌されるホルモンはこの出産後の不安定なホルモンバランスを整える働きがあるとされている。

また、授乳はたくさんのカロリーを消費する(1日最大600キロカロリー)ため、出産後の体重コントロールも容易になるのだ。

授乳で救える命

UNICEFで役員を務めるAnthony Lake氏によると、近年の幼児死亡率は1990年時と比べて35%ほど低下しているそうだ。

これは予防可能とされる原因で死亡する5歳以下の子供が430万人減少したことを表している。

しかしながら、生後数時間内に母乳授乳を行うことにより、現在でも死亡してしまう幼児5人中1人を救うことができるとされているのだ。

この数字を現在の幼児死亡数に当てはめると、年間50万人も多くの幼児の命が母乳授乳によって助かることになる。

高水準の医療技術の恩恵もあって新生児と乳幼児の死亡率の低さでは世界トップクラスを誇る日本だが、母乳授乳は子供の将来だけでなく生死にも影響する一大事だということを肝に銘じておきたい。

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