進撃の便所コオロギ!アジア原産カマドウマがアメリカで激増中

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flickr_Anita Gould

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中国の台頭によって世界のパワーバランスがアジアへと傾きつつある昨今、昆虫の世界でもアジアンパワーの進撃が止まらない。

米ノースカロライナ大学の研究者らによって行われた調査で、北アメリカ大陸でアジア原産種の”便所コオロギ”ことカマドウマが、爆発的に数を増やしていることが明らかになった。

固有種よりも一般的に

研究者らは、市民科学ネットワークを通じて自宅にカマドウマが出没するかどうかをまず調査。もし出没する場合は、写真か生体のサンプルを実際に送ってもらい、カマドウマの種類を特定した。

その結果、送られてきた写真やサンプルの90%以上が”グリーンハウスカマドウマ”と呼ばれるアジア原産の種のものであることが判明したのだ。

温室育ちのカマドウマ

このカマドウマがアメリカで最初に発見されたのは19世紀のこと。農作物の栽培などに使う温室でしか見られなかったことから”グリーンハウス”(=温室)という名前が付けられた。当時の分布地域は、非常に限られていたという。

だが、現在では分布地をアメリカ全土に広げ、アメリカ固有の種の存在すら脅かすまでになっている。

この調査を率いたMary Jane Epps博士によると、依然として生態系に及ぼす影響は不透明なものの、アメリカ原産種がこのアジア種によって通常の生息地である民家から追い出されている可能性は十分にあるそうだ。

日本勢もアメリカに進出?

ただ、アメリカ原産種を脅かしているのはグリーンハウスカマドウマだけではない。

というのも、今回の調査で送られてきた写真の中には、日本で多くみられるマダラカマドウマと思われるものも含まれていたというのだ。今回の調査によると、アメリカ北東部で勢力を伸ばしているとみられている。

日本ではその醜い見た目などから便所コオロギと呼ばれて蔑まれているカマドウマだが、異国の地でアジア代表として力強く生き延びてきたようだ。

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