古代のカンガルーは人間のような2足歩行で移動していたことが判明

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flickr/Scott Calleja

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カンガルーと言えば後ろ足でピョンピョンと飛び跳ねるものというイメージが強いが、古代のカンガルーは飛び跳ねることをしなかったようだ。

2足歩行だったカンガルー

ブラウン大学のChristine Janis教授らによって行われた研究によると、およそ30,000年前に絶滅したSthenurineというカンガルーの一種はその体格の大きさや骨格から現代のカンガルーのように飛び跳ねることが難しかったと考えられるという。

さらに、現代のカンガルーが四肢と尻尾を使って歩行するのと違い、Sthenurineは自らの体重を片足に交互にのせる人間のような2足歩行を行っていた可能性が高いそうだ。

跳躍には適さない骨格のSthenurine

この研究は2005年から開始され、Janis教授らはこの間にSthenurineを含むさまざまな種類や年代から選ばれた140以上のカンガルーやワラビーの骨格を分析。

その結果、大きいもので220キロにもなることや飛び跳ねるために必要とされる柔軟な背骨を持っていないことに加え、足首の構造に現在のカンガルーには見られない犬や馬などの歩行や走行を主な移動手段とする動物との類似点が見られたことから、Sthenurineは現在のカンガルーと違い飛び跳ねることはなかったという結論に至った。

また、前腕の構造が体重を支えることに適していないことや腰と膝の関節が非常に大きいことから、Janis教授らはおそらくSthenurineは片足で交互に体重を支える2足歩行を主な移動手段としていたであろうと結論づけている。

Janis教授らは小型のSthenurineが飛び跳ねて移動していた可能性を完全に否定しているわけではないが、やはり大型のものが現在のカンガルーのように飛び跳ねていたとは考えにくいそうだ。

30,000年ほど前に姿を消したSthenurineだが、もしかすると2足歩行という外敵から逃れるにはスピードの足りない移動手段が絶滅に関係しているのかもしれない。

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