室内での喫煙は大気汚染レベルのPM2.5を発生させていることが判明

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受動喫煙がもたらす健康面での悪影響は今や周知の事実となっているが、喫煙者と生活をともにしている非喫煙者は大気汚染レベルのPM2.5にさらされているということが明らかになった。

大気汚染レベルのPM2.5濃度

スコットランド、アバディーン大学のSean Semple教授らによって発表された研究によると、喫煙者と共に生活している非喫煙者は北京やロンドンなど大気汚染が懸念されている都市の大気と同じレベルのPM2.5濃度の中で生活を送っているのだという。

この研究は2009年から2013年の間にスコットランドで行われた喫煙に関する研究のデータを解析する形で行われ、対象となった93の喫煙者がいる家庭の平均的なPM2.5濃度は比較対象となった17の非喫煙家庭の10倍近くとなった。

この値はWHOが定めるPM2.5値の年間安全基準を3倍ほど上回るもので、非喫煙者は喫煙環境から非喫煙環境に生活を移すことで日常的に取り込むPM2.5の量を70%ほどカットすることができるそうだ。

室内全面禁煙への後押しとなるか

この研究では喫煙と室内のPM2.5値の関係が指摘されたが、受動喫煙による健康被害を報告する研究はこれまでにも多数発表されており、これを受けた各国政府はすでに分煙や禁煙政策に取り組んでいる。 

実際に、オーストラリアなどではバーやクラブ店内でも喫煙が禁止されるなどの動きが進んでおり、日本でも路上喫煙禁止の地域が増えるなど、喫煙者がタバコを楽しむことができるスペースが年々減少しているのは明らかだ。

日本では未だに大きな進展が見られない禁煙政策だが、もしかすると日本のレストランや居酒屋が完全禁煙になる日もそう遠くはないのかもしれない。

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