日本人と犬との関係は縄文時代早期から! 「日本犬」の祖先が猟犬として飼育されていたと判明(佐賀市教育委員会発表)

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ペットとして、どこでも飼育されている日本固有の柴犬や秋田犬。現在では、海外でも人気の犬種らしい。これらの犬種は、どのように誕生したのだろうか? また、日本人の祖先はこれらの犬とどのように付き合っていたのだろうか? 

佐賀市教育委員会は慶応義塾大学などと共同で、佐賀市金立町にある約7000年前の「東名(ひがしみょう)遺跡」から出土した犬の骨107点の形態、遺伝子、食性などの調査を行った。その結果、これらの犬の骨が柴犬や秋田犬など各種の日本固有の犬種と同じ遺伝子の組み合わせタイプを持つことが分かり、「日本犬」の祖先が縄文時代早期に既に飼育されていたと判明した。

 骨の形態から推定される犬の姿は、頭部から口の出っ張りまでの横顔が直線的で、これまで確認されている縄文時代前期から晩期までの犬の特徴と同じだった。体高は43~47センチメートルと、縄文犬としては大きかった。また、上あごの骨では歯が生前に失われた痕跡があり、その理由として猟犬として獲物の攻撃や捕獲に当たっていたと考えられるという。

 また、埋葬された犬の骨は、近くから出土した人骨と比較的近い窒素・炭素安定同位体比の値を示したことから、人の食べ残しを与えられていた可能性が高いことが分かった。ただ、散乱した犬の骨の安定同位体比には多様性がみられることから、縄文犬でも個体により食事の内容が一様でなかったと推測される。

縄文時代の昔からイヌと日本人がどう付き合ってきたのか? 現在の日本固有のさまざまな犬種がどのように成立してきたのか? これらの疑問を解くために今後の研究の進展が期待される。

 

 

 

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