「エクソシスト」は実在する!バチカンが要する現代の祓い師たち

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Flickr_Sharon

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『エクソシスト』といえば少女に取り憑いた悪魔とそれを祓おうとする神父との戦いを描いたオカルト映画の古典だが、そうした祓い師とその団体「国際エクソシスト協会」はカトリック教会に今日も実在する。1991年に設立され、今や200人を超える司祭からなるその悪魔祓いの協会は、先月バチカンより教会法に基づく法人としての正式な承認をも得ることとなった。

バチカンは悪魔祓いを必要としている

カトリック教会にとって悪魔祓いは過去の遺物ではない。現ローマ法王自身、悪魔との戦いの重要性を度々説き、5月には法王本人が悪魔祓いを行っているのではという風評を招いた動画がYouTubeにアップされている。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=8MW1bNGNg30[/youtube]

これに対しバチカンは、これは通常の祈祷であり悪魔祓いではないと憶測を否定しているが、専門家としてのエクソシストによる悪魔祓いの必要性を公認していることに違いはない。そして一方で、祓い師による助けを求める声が今も世界中から彼らのもとへ届く。

現代を代表するエクソシストの憂い

そうした祓い師たちの中でもとりわけ注目を集めているのが、国際エクソシスト協会設立者の一人でもあるガブリエレ・アモルト神父だ。すでに89歳になる神父は、40もの言語に訳された著書の他、映画やテレビへの出演で世界に知られ、これまで7万件以上の悪魔祓いを成し遂げてきたと称する人物である。

エクソシストとしての仕事に彼が用いるのは、十字架、聖水に、ラテン語による特別な祈祷。お祓いの最中、トランス状態に陥り叫び声の応酬となることもしばしばという。彼にとって悪魔は比喩や想像の産物ではなく、現実に人々の心身に忍び込み、悩みや苦しみ、諍いをもたらす魔性の実在に他ならない。

この悪魔の実在から目をそらせば、人々はむしろ知らずして様々な迷妄のとりことなってしまう。そしてそれが現代人を蝕む病魔である、と神父は考える。「人々が悪魔の存在を信じぬことは、悪魔にとって都合が良いこと。それこそまさに悪魔の思惑どおりなのです」。

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