世界最高齢者層の9割が女性!なぜ女性は男性より長生きなのか

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女性は一般に男性よりも長命だが、その理由についてドイツのツァイト紙が興味深い記事を寄せている。

最長寿命者の大半は女性、平均寿命も男性より長い

今月1日に大川ミサヲさんが117歳で逝去したが、これは史上5番目の長命だという。一方、史上最長命はといえばフランスのジャンヌ・カルマンさんで、122歳での逝去。カルマンさん、大川さんを含め、世界の長命記録のトップ10は女性が占める。また110歳以上の人を「スーパーセンテナリアン」とよび、現在世界で700人ほどいるが、そのうち9割は女性だそうだ。

各国の平均寿命も総じて男性より女性のほうが高い。ロシアでは10歳もの差があるという。これにはいったいどのような理由があるのだろうか。

女性のほうが長命である生物学的理由

女性のほうが長命な理由の一つは、まずは男女の生物学的な差異にあるようだ。女性は免疫システムにとって重要な遺伝因子を多く含むX染色体を2つ持ち、これは1つしか持たない男性よりも女性を生存に有利なものとしている。

さらに男性ホルモンは若者をリスクの高い行動に駆り立てる要素を含み、その結果、男性のほうがより多く事故などで夭折することになる。マウスを用いた実験でも、去勢したオスは普通のオスよりも長命だという結果が出ている。

生活習慣の違いも寿命に影響?

加えて生活習慣の違いが男女の寿命の差に影響している、とする見解がある。女性のほうが一般によく病院に通い、栄養バランスに配慮し、アルコールの摂取も少ない。こうした生活上の配慮が女性を男性より長命にしているのでは、とマックス・プランク研究所のAnna Oksuzyan氏は述べる。

生活習慣の寿命に対する重要性は、男性間での両者の関係を調査した研究でも明らかにされている。人口研究者のMarc Luy氏はカトリックの修道士の寿命について調査を行い、それが一般男性より4歳高いと確認した。日々の規則的な生活リズム、少ないストレス、アルコールを抑えた食生活が、修道院の中での生を俗世のものより長いものとしている、というわけである。

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