【ついに猿にも】ニューヨーク、2匹のチンパンジーに“自由権”を認める

2015年04月23日 14時00分

2015年04月23日 14時00分

Flickr_Tambako The Jaguar
Flickr_Tambako The Jaguar

ニューヨークの法廷で、なんと2匹のチンパンジーに「人権」が承認された。

実験施設からの解放を求め、法廷へ

その2匹とは、現在はニューヨークにあるストーニーブルック大学の研究用実験施設で飼われているレオとヘラクレス。2年前より“Nonhuman Rights Project”という動物権の向上を目指す団体が、実験用動物という立場にある彼らの解放のため法廷で戦ってきた。

いわく、チンパンジーは多くの点でかくも人間に似ているのだから、法的人格も承認されるべきだ。そうなればレオとヘラクレスが実験施設に閉じ込められているのは違法であろう。

だが彼らの主張は法廷ではこれまで認められなかった。チンパンジーは人間的な意味での自由が保障される「人格」を所有するものではない、という反論を崩せなかったのだ。

ついに猿にも自由権が

ところが科学的認識の進展は法廷をも揺るがすことになる。遺伝学者や動物行動学者による研究が、チンパンジーやゴリラなどの大型類人猿と人間との間に認められてきた壁を、科学的に切り崩してきたのだ。

大型類人猿も人間のように自意識を持ち、考え、計画し、感じることが確証され、特にチンパンジーはその遺伝型において99,4%も人間に近しいと明らかになった。

こうした科学的立証を持ち出すことで、ついに2匹のチンパンジーの法的自由がニューヨークの法廷で承認。

人間以外の動物では史上初だという。ただし実際に2匹が自由になるには、来月初めの実験施設側による法廷での申し立てをクリアーせねばならないとのこと。

“Nonhuman Rights Project”としては2匹をすぐに施設から解放し、広大な自然の下で暮らさせたいようだ。そして今後は他の猿たち、さらには象、イルカ、クジラの自由権承認と解放をも目論んでいるという。

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