人工臓器も3Dプリントする時代がやってくる!? NASA、バイオマテリアルを3Dプリントする研究に10万ドル

2013年08月09日 14時59分

2013年08月09日 14時59分

NASA
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NASAは、バイオマテリアルの3Dプリンティングの研究に、10万ドル(約1000万円)提供することを決めた。

バイオマテリアル(生体材料)とは、生物学的な材料からつくられた、あるいはそれに由来する物質を包括的に指す用語。木材、絹、天然ゴムなどのバイオマテリアルは、たいてい宇宙空間という環境ではつくり出すことが難しく、時にはまるでつくることができない。そこで、細胞の3次元マトリックスからバイオマテリアルをつくることが目標とされている。

この技術は、つくりたい物質を分泌するようデザインされている細胞の溶液を用いる。それらの3D配列をプリントすることで、それぞれの細胞がうまく働き、なすべきことをしてくれるのだ。

この技術によって、新たなバイオマテリアルをつくること、既存の天然の物質を複製すること、有機材料と無機材料の合成物をつくることができるようになると考えられている。完全な人間の臓器や、身体の一部すら夢ではないという。

これは有人宇宙ミッションにかかわる予測を根本的に書き換える可能性がある。NASAは、いつかこの技術によって、長期の宇宙ミッションが必要とするであろうすべてのもの――新しいドアのハンドルから人間の皮膚の傷あてまで――を製造することができるようになると期待しているようだ。

このプロジェクトは、シリコンバレーにあるNASAのAmes Research Centerで始められている。NASAのInnovative Advanced Concepts(NIAC)プログラムによって資金提供されている12のプロジェクトのうちの1つ。この第1段階の挑戦は9カ月続き、よい結果が出れば、さらに2年間、50万ドル(約5000万円)までの第2段階の資金を申請することができる。

さまざまなものが3Dプリンタでつくられるようになった昨今。人間の身体までつくれるかもしれないとは驚きだ。でも、身体すべてが3Dプリントできてしまったら、「人間」の定義ってどうなるの……? なんて、SFなことを考えてしまった。

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