米国で種子のオープンソース化が実現

2014年04月24日 19時17分

2014年04月24日 19時17分

Flickr/woodleywonderworks
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米国の「オープンソース・シード・イニシアチブ(Open Source Seed Initiative・OSSI)」は、2014年4月17日、作物の種子を法的な制約なく自由に使用・販売・交配・共有できるオープンソース型の種子を発表した。

大手による寡占状態の種子市場

今日、種子市場は、大手メーカーの寡占状態。OSSIによると、モンサント(Monsanto Company)、デュポン(Du Pont)、シンジェンタ(Syngenta AG)の3社で市場の過半数を占めているという。

これらの企業が開発した種子は特許などの知的財産権に保護されており、その利用には制約が課されている。これによって、科学者や中小規模の種子メーカーの品種改良や新種の研究開発が妨げられているのが現状だ。

オープンソースの概念を種子の研究開発に応用

OSSIは、ソフトウェア業界で普及しているオープンソースの概念を応用し、種子の中に存在する遺伝子を知的財産権の制約から解放する“オープンソース”志向の種子の開発に2011年から着手。

この取り組みは、ウィスコンシン大学マディソン校のJack Kloppenburg教授、Irwin Goldman博士、Claire Luby氏が中心となり、科学者、市民、農家、種子メーカーらも参加している。

そして、このほど、第一弾として、小麦・レタス・ニンジン・セロリ・マスタードなど14の作物、36品種にわたって、オープンソース型の種子が誕生。2014年5月中旬から順次出荷される。

「オープンソース」の概念を種子に応用したOSSIの取り組みによって、作物の遺伝子研究といった分野でも、知の共有が広がるかもしれない。

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