わずか6分間の読書が現代人のストレスを大幅に解消することが明らかに 英大学調査

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Flickr_gemgirlart

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心のビタミンと呼ばれる読書には、身体の健康にも好影響があることが英米大学の調査結果から明らかになった。

読書の効用は数多い。まず集中力の持続時間が長くなること。また脳が柔軟な子供の頃からの読書習慣が、物語の理解に必要なスキルの習得に重要であることも判明した。読書を通じて異文化への理解が深まり、共感する能力が育つとも考えられている。この能力について調査したミシガン大は、10年間で半減という著しい減少結果を得たという。因果関係は定かでないものの、新たなテクノロジーの台頭に影響があると見られる。“ゲームで大事なのは王女を救出すること、彼女の過去や未来はどうでもよい。だが本の中では物語の理解のため共感し、彼女の視点を共有する。そういった一連の作業が脳内で行われることが重要”と話すのは、神経科学者であるオックスフォード大マグダレン校のジョン・スタイン名誉教授。

MRIによるイメージングでは、読書によって脳内の働きが活性化することが証明された。文章から得られる情報からイメージを描く時に、記憶や経験をたぐり寄せるため我々は脳の様々な領域を起動し、新たな神経経路を構築している。この働きは、テレビやコンピューターゲームをプレイしている時には起こらないという。

読書はまた短時間でストレスを解消することも証明された。サセックス大の調査は、6分間の読書が下げるストレスレベルは、音楽を聴いたり散歩に出掛けて発散する際の66%以上も効果的であることが判ったという。

更に注目に値するのは、読書が脳の老化や病気を予防するかもしれないということ。子供のころからの読書習慣は、アルツハイマー病の原因とされる脳内のアミロイドの形成を阻害し、結果的に脳の健康に寄与し得ると、カリフォルニア大学バークレー大が学会誌に発表したところだ。

まだまだ残暑が厳しいが、暦の上では秋に入っている。親子で“読書の秋”を先取りしてみてはいかがだろう。

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