【宇宙の神秘】ダークエネルギーは100%近く存在すると研究者たちが発表 

Text by

  • 22
Flickr_evansg

Flickr_evansg

宇宙は謎に満ちている。ダークエネルギーの存在もその一つ。

謎の物質が宇宙の膨張を加速していると考えられてきたが、それが何であるかは明らかにされていない。だが国際的な研究チームが2年間にわたり研究した結果、その存在は99.996%確実であると発表されて話題となっている。

宇宙は膨張し続けているという説は、1920年代から知られている。多くの科学者は重力がその速度を弱めていくと考えたが、実際には加速していることが1998年に明らかになった。この時研究者たちは宇宙を押し広げていくパワー、ダークエネルギーの存在を説いた。

宇宙全体の73%は実にこのダークエネルギーで占められているらしい。それに対し、我々が見て触れられる世界は、たったの4%と言われている。

ダークエネルギーの存在を証明するのは大変に難しく、2003年になって初めてひとつの証明がなされた。それは宇宙を創成したビッグバンの際に放出されたマイクロ波(CMB)の痕跡が、近在の宇宙の地図と一致したことにより推論されたもの(積分サックスウルフ効果)。しかしながら検出された数値は弱く、これに疑問を呈する天文学者もいる。

新たな研究では、研究者たちは積分サックスウルフ効果について再検討を重ね、最新の宇宙地図を作り上げた。冒頭の99.996%という数値は、CMBの熱量を感知した部分にダークエネルギーが関係しているという、研究者たちの判断に依るものだ。

「これはアインシュタインの相対性理論に変更を加える結果となりました」と語るのは、調査を主導した独大のTommaso Giannantonio氏。「次世代の調査では、最終的な測定値を得るためにダークエネルギーを考えに入れた相対性理論の展開と、重力がどのように影響するのかの全く新しい理解が必要になるでしょう」と結んでいる。

調査結果は、王立天文学会が発行するジャーナルの月間特記事項に掲載されている。

Posted: |Updated:

Text by

注目の記事

前の記事を見る

次の記事を見る

Ranking