【これぞロマン】98年前に放流されたガラス瓶入りのメッセージが“最も古い瓶詰め手紙”としてギネス記録認定

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Marine Scotland

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時を超え、潮の流れに乗って流れついたガラス瓶の中の手紙…これには壮大な海のロマンを感ぜずにはいられない。8月30日にギネス認定されたのは、グラスゴーの航海学校のハンター・ブラウン大尉が、1914年10月10日に調査の為に放った1889本のボトルのうちの1本である。発見したのはアンドリュー・リーパー氏。放流地点から15キロしか離れていない場所に漂っていたという。ちなみに記録更新前の発見は2006年で、1917年に放たれた瓶だったというが、偶然にも発見者はリーパー氏の友人で、今回と同じCopious号に乗船中の出来事だった。

これらの瓶は、スコットランド周辺海域における水循環のパターンを調査する目的で放流されたといい、98年の時を経て、315本目が回収された。カードには「いつどこで発見したのかを記入して、最寄りの郵便局にお持ちください。返信にていつどこで放流されたものかお知らせします。これは北海の海流調査の目的のためです」とある。

ガラス瓶入りの手紙には、様々なドラマが今日まで伝えられている。18世紀には、遭難して南太平洋の島に漂着した日本人のマツヤマ・チュウノスケという人物が、ココナツの木切れにメッセージを刻み流したボトルが、1935年になって生まれ故郷の村に流れ着いたという。

また科学の分野でも、海洋科学者や気候の研究者によって活用され続けている。“ドリフトボトル・プロジェクト”を立ち上げ、12年間調査を続けるエディ・カーマック氏は、これまで6400本ものボトルを流し続け、そのうちの約4%である264本を回収している。

しかし科学より何よりも、海流によって繋がる人同志の交流が収穫ではないだろうか。「世界中が海を介して、ボトルたった一本分の隣人」だと、科学者カーマック氏は語っている。

カードが入っていたボトル

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