【英大学研究】植物状態の患者が「今、痛みは感じていない」と答える!イメージすることがコミュニケーションの助けになると判明

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長年植物状態にある患者と、コミュニケーションを取る方法に一筋の光が差した。これは現在その状態にある本人やその家族にとり、福音となりそうだ。

英ケンブリッジ大のエイドリアン・オーウェン教授は、機能的磁気共鳴画像(fMRI)を使い、脳周辺の血液の流れを検出することで、植物状態にある患者に質問を行い、答えを得る方法を見出した。患者にはまずテニスをしているよう想像してもらい、それが肯定のサインであると伝える。次に自宅の中を歩き回っているイメージをしてもらい、それは否定のサインであると伝える。この2つをイメージしている時の、血流に明らかな違いがあるため、その変化から質問の答えが得られるというのだ。

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深刻な交通事故によって脳を損傷し、10年以上植物状態にあるスコット・ロートリー氏は、この実験によって「現在、痛みは感じていない」ということを伝えた。彼はもう一人の患者と共にBBCの番組に出演し、会話に挑戦することになっている。植物状態にある人間としては史上初だろう。

一見無表情で反応のない脳損傷患者が、意識を持って自分の状態を把握し、コミュニケーションさえ可能かもしれないとは、スコット氏を長年担当してきた神経科医も驚きを隠さない。家族は、彼がラジオでアイスホッケーの試合を聞きたいかどうか質問したい、と考えている。オーウェン教授はこの技術を、今後患者の生活の質を上げていくことに役立てていきたいと語った。

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