【イギリス発】犬の自殺名所の謎 その原因究明のためにサイキックから動物心理学者、音響会社が大奮闘した件

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The Animal Behavioral Clinic

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スコットランドにはなぜか犬の投身自殺が相次ぐ橋が存在する。ダンバートン近郊のミルトンと言う町のオーバートン橋では、過去50年間におよそ50匹の犬が15メートル下に身を投げて命を落とした。共通点はよく晴れた日に起こること、橋の全く同じ場所から最期のジャンプをすること…。犬はコリーやラブなど鼻づらの長い犬種に限られるそうだ。

原因究明のためにいくつか検証が行われた。幽霊のせいだと考えた人たちは、1994年にここで親に放り投げられた子どもがいたことに加え、ここがケルト神話で言うところの“薄い場所”に相当し、天国に一番近い場所であるため、感覚の鋭い犬があの世の波動を拾って奇妙な行動を取るのだとした。犬が自殺願望のある飼い主の考えを読み、代わりに飛び降りたのだという説も浮上したが、どちらも実証されなかった。

そこで今度は犬の心理学者が、死のジャンプからの唯一の生存犬を再度その橋に送り込み、反応を調べた。19歳の老犬ヘンドリックスは、飛び下りの場所に来ると緊張し始め、明らかに何かに注意を向けた。これは犬が視覚、聴覚、嗅覚のいずれかを刺激されているに違いないと考え、次にグラスゴーから音響会社と動物の専門家からなるチームが送られた。

この調査で、橋の下草からミンクやリス、ネズミなど多くの動物の死体が発見され、これらは乾燥した晴れた日にはよく匂いを放つであろうと推察された。橋に使われた分厚い花崗岩が犬の視界や音の反射を遮り、その結果犬たちは嗅覚のみの情報で無茶なジャンプを実行した、というのが最終的な結論となった。

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