【お風呂で指がシワシワになる理由】実は人類の進化の歴史が関わっているらしい

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Flickr_ettaprivette

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子どもの頃、長風呂やプールに浸かった後に手足の指がシワシワになり、不思議に感じたことはないだろうか。これは長く水に浸かることで表面の皮脂が流れ、水分を帯びて膨らんだ表皮と、影響を受けないさらに下の層との間にギャップが生まれて起こる現象なのだが、実はこれは壮大な進化の歴史を経てきているかもしれないという。

ニューカッスル大の研究者たちが、乾いた手指を使った場合とぬるま湯に30分間浸してシワのある手指を使った場合を比較し、ものを掴む作業の能率を調べたところ、シワのある手指の方がすべりにくく掴みやすいことが判明した。結果は王立協会の科学雑誌であるロジーレターズに発表された。

論文を著したトム・スマルダーズ氏は「進化の過程で、濡れた手指がシワを帯びていると、水気を帯びた植物や川などから食糧を集めるのに役立った可能性がある」と述べている。手指だけでなく足指にも同様の現象が起こることへは「裸足で動き回る際に滑りにくくするための変化」ではないかと推察し、他の動物をも含めてさらに調査を続ける予定だという。この便宜のために、指にシワができる方向に進化してきた可能性があるとの考えをも示した。

お子さんがいる人は、今夜お風呂に入ったら、指がシワを帯びていく様子を一緒に観察してみよう。日常の何気ない一コマが、科学を考察する時間に変化することだろう。

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