チンパンジーの短期記憶は人間の能力を上回ると判明:京都大学

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youtube/TheFriendsAndAi

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米ボストンで開催された第179回米国科学会。2月14日には京都大学霊長類研究所の松沢哲郎教授による講演が行われ、チンパンジーの類い希なる才能が明らかになった。

松沢教授のビデオに登場したのは、チンパンジーのアユム12歳。1から9までの数字がランダムに現れる画面を、その場所を正確に記憶して順番にタッチする様子が映し出されると、参加した科学者やジャーナリストから驚きの声が上がった。

この優れた短期記憶は、サヴァン症候群という自閉症の一種に酷似していて、映画「レインマン」でダスティン・ホフマンが好演して有名になった。言い換えれば、一般的な人間には真似のできない能力であるのだが、松沢教授によれば、テストを行った6頭のチンパンジーは、その6頭すべてが同能力を所持していたという。

彼らの驚くべき短期記憶能力は、この種が生存のために必要であったと推測されている。例えばどの木にどれだけの果実が実るのか、敵が現れたときの対処など、一度に多くの情報を処理して決定を下すのに、その優れた記憶力が助けとなった、と教授は語っている。

チンパンジーに負けるのは少々悔しいが、こうして日本のアカデミック機関が世界に素晴らしい研究結果を報告することが嬉しく、誇らしい気持ちにしてくれる。

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