【ドイツ発】お金をほぼ使わずに快適なエコライフを楽しむ家族が存在する件

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家族と共にミニマムな暮らしを営むドイツのラファエル・フェルマー氏29歳をご紹介しよう。

彼らの生活にはほとんど現金が必要ない。電気代水道代は微々たるもので、他には妻のニエベスさんの産科通院と、健康保険の支払いぐらいという。必要な食材はオーガニック食品のスーパーのゴミ箱から、生活必需品や家賃は物々交換や労働で賄う。彼の生活を“怠け者の方便”とみなす人がいる一方、その考えに賛同する人々から多くの尊敬を集めている。

彼の父親は成功した建築家、母親はアートセラピストで、自身はハーグの大学で学位を取得している。望めばいくらでも仕事に就ける境遇でありながら、フェルマー氏にはお金を得るよりも大事なことがあるように思えて仕方なかったそう。

転機は2年前のメキシコ旅行。当地の友人から結婚式の招待状を受け取ったフェルマー氏は、仲間数人と共に一銭も持たずに出掛けると決めた。道中の経費は働きながら稼ぎ、寝泊まりは路上や学校など。海路はヨットをヒッチハイクし、船上で働きながら旅を続け、11カ月後にメキシコとグアテマラの国境に辿りついた。旅の途中で出会った妻のニエベスさんがほどなく妊娠したため、無銭旅行を一旦終了し、格安の航空券を見つけて2人でドイツに戻ったという。

経済危機や世界的規模の水と食糧の不足、報じられる気候変動は彼の思いに拍車をかけ、徐々に必要でないと感じる支出を減らすようになったとか。国連食糧農業機関(FAO)が伝えるところによれば、ヨーロッパやアメリカで消費される食品の半分近くは廃棄され、うち3割は開封すらされていない。フェルマー氏にとってこれは狂気であり、生産者を侮辱する行為に映る。現在、週に3回ほどスーパーのゴミ箱へと通うが、食品は完璧に食用に値し、彼の食品庫―庭のシートの下の保管場所―は常に満杯状態だ。

彼のようにお金に頼らない生き方は、ドイツ内で人気が高まりつつあり、有用な情報を共有するためのフォーラムまで結成されたということだ。

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