太った患者には医師は冷ややかに対応する傾向があると判明:アメリカ

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Flickr_ homecaregiverstore@gmail.com

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医師たちは体型がスリムな患者に対しては優しく、肥満患者には素っ気ない態度となると判明した。

これは米ジョンホプキンス医科大学の研究者たちが明らかにしたもの。調査では39人の医師が、208人の患者たちとどのような関係を築いているのか見るため、会話を録音した。高血圧の治療のため訪れた患者に対し、医師として下す診断や治療、薬のアドバイスや診察時間などは患者の体型に左右されることはなかった。ただし会話においては、太り過ぎの患者に対しては言葉がずっと素っ気なくなり、健康全般に対しての気遣いにも、普通の体型の人に対するよりも配慮が欠けていた

それはなぜか。研究者たちは、医師が健康に従事するものとして、太り過ぎの患者は自分を助けるためにもっとやるべきことがあると感じてしまい、尊敬の念を持ちにくいからと考えている。一方で医師と良好な関係が結べない患者は、専門的なアドバイスがあまり響かず、医療効果が割り引かれてしまう可能性があるという。

研究を率いたKimberly Gudzune教授は、「医師と患者の絆と共感は、両者の関係にとって必要不可欠なもの」だと語る。「医師が肥満患者に共感を示せば、患者は医学的な進言に忠実になりやすい。カウンセリングに応じて生活態度を改めることが、肥満患者の体重減少と健康の向上に結びつく」とも述べている。

医師との何気ない会話が治療の鍵となる可能性を示唆したこの調査結果。医師は自らとの関係性を最も必要とし、それが治療に効果的に結びつく相手を間違ってはいけないということなのだろう。

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