【願わくば】パパイヤ抽出成分が、虫歯治療からドリルと注射を駆逐する:ブラジル大

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Flickr_ tommy vicious

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歯医者嫌いは世に多い。ドリルのキーンという音を想像するだけで震えてしまう人に、これは間違いなく朗報である。植物のパパイヤから抽出された成分が、ドリルを使わない虫歯治療をいずれ実現させるかもしれないのだ。

まず虫歯についてだが、口腔内の細菌が食べカスや磨き残しと反応して酸を作り、外側のエナメル質を溶解して起こる。この穴を放置して神経に達するとあの嫌な歯痛となり、歯医者さんに行かない限り治ることはない。

一方でパパイヤ起因成分のパパインにはタンパク質を分解する働きがある。ゲル状にしたパパインを虫歯部分に塗ると、効率よくう蝕した部分のみを除去するため、後は通常通り詰め物をすればよく、麻酔の必要もないのだという。パパインは傷をきれいに治しながらも他の組織に影響を及ぼさないため、床ずれや火傷治療などの医療現場ですでに重用されているという。

今回歯の治療について、ブラジルのNove de Julho大学の研究チームが14人の患者に試したところ、13人に高い効果があった。チームは早ければ3年以内に実用化したいと考えるが、マンチェスター大学の補綴歯科医Hugh Devlin氏は「興味深い素材」としながらも、実際に治療に応用するまでにはまだ調査が必要と、早期の実用化には慎重論を唱えた。

あのキーンに怯える1人としては、出来るだけ早くドリル無し治療が一般的になってくれればと願うばかりである。

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