母親の受精時の体重が、将来の子どもの健康を左右すると判明【イギリス】

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成人後に肥満やその他の健康トラブルとなる原因が、子宮内からすでに始まっているかもしれないという報告がなされた。

女性は妊娠前から体重や自らの健康に気をつけることで、将来の子どもたちが抱える健康問題を未然に防ぐことができると、イギリスの栄養学財団(BNF)が発表した。BNF特別委員会では食品と生命発生初期を考察する中で、受精前の母親の健康と食習慣が子どもにどのようなインパクトを与えるかを調べ、肥満、喘息、アレルギー、心血管疾患や他の症状が、母親から受け継がれると結論付けた。

委員長を務めるトム・サンダース教授は「胎児の成長が悪いと、腎臓の発達に影響する。それは塩分に過敏反応して血圧を上昇させ、心血管疾患の危険を増大させる」と語る。肥満の原因の一つである大食いは、胎内にいる頃の母親の食習慣と体重がもたらした結果であるとも述べられた。

イギリスでは子育てをする女性の半数が太り気味もしくは肥満であるとされる。調査結果は、将来子どもに肥満の環が繋がっていく懸念材料となった。

BNF科学プログラム責任者のサラ・スタナー氏は「子どもの肥満傾向や将来の健康は、受精時の母親の健康が左右する。女性は可能な限り、受精前に体重や健康状態を改善しておくべきだろう」と語った。ちなみにイギリスでは妊娠の半数は計画外であるという。

王立助産婦大学(RCM)のディレクター、ルイーズ・シルバートン氏は「興味深いレポート」であるとコメントし、助産婦たちがこの結果を妊産婦指導に生かしていくことを望んだ。

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