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新鋭のデザイナーが織物技術を駆使してエッグチェアを彩る「織物屋の試み展」が青山で開催

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インテリア商品や内装材を手掛ける老舗の繊維メーカー・川島織物セルコンは3月28日から、東京・北青山で「織物屋の試み展」を開催。オリジナル織物をフリッツ・ハンセン(FRITZ HANSEN)を張り込んだエッグチェア3脚を展示します。

同社の依頼で織物をデザインしたのは、新進気鋭のファンションデザイナーの青木明子(AKIKOAOKI)、井野将之(doublet)、堀内太郎(TARO HORIUCHI)の3氏です。

引箔と紋ビロードで反射する織物

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引箔(ひきばく)と紋(もん)ビロードという織物技術を併用して、見る角度で色が変わる反射をする織物になっています。

デザイナー青木明子氏のコメント

日本古来の伝統的な柄の中に、一部、周りとは違った立体的なテクスチャーが入るビロード織は見た瞬間に、これを元になにか新しいものを考えたい、と感じました。クラシカルなビロードで花柄をつくり、それとは相反する未来的なテクスチャーの中に花を浮かべたい、2つの異なる質感をぶつけたいと思いました。

見る角度で図柄が変化する織物

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見る角度で絵が変わるレンチキュラーシートを、引箔で織り込んでいます。ジャカード布張りの椅子、革張りのソファ、木のベンチというように、見る方向によって、見え方が変わります。

デザイナー井野将之氏のコメント

革張りの反発がある座り心地なのか、包まれるようなビロードの座り心地なのか、ウッドベンチの硬い座り心地なのか。座った時の座り心地を想像できない好奇心をくすぐる椅子ができればと思ってデザインしました。

織物の歴史と工程にフォーカスした織物

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舞台などで使う緞帳(どんちょう)の製作過程で、職人が描く下絵をリデザインし、緞帳用の織機で製織。完成した織物から本来は見えない工程そのものを、デザインしています。

デザイナー堀内太郎氏のコメント

川島織物文化館で拝見した作品群のなかで、特に私が美しいと感じたのが緞帳の製作過程で職人が描く下絵でした。完成した織物から本来は見えないその工程をデザインに加えフォーカスすることで、現代的要素と過程の美しさを捉えようと試みました。

長年の織物技術と新しい試みの競演

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名作エッグチェアが張られる織物の図柄によって、このように印象が異なるのは驚きです。

反射する織物を作るために、本来は織物には使わないようなメタリックシートを細く裂いて糸のように織り込んでベースの生地を制作。裂き方にバリエーションを持たせて光の反射の強弱を作り出すなど、新しい試みがされています。

デザイナーが生み出した現代の新しいアイデアを受け止められる織物技術の度量の深さを感じさせます。

同社には染織について学べる施設・川島テキスタイルスクールや企業博物館・川島織物文化館があり、織物の文化についてに知ることができるようです

【織物屋の試み展】
日時: 3月28日(木)~4月7日(日)12:00~18:00
場所: 東京都港区北青山3-10-11 1階・地下1階(フリッツ・ハンセン青山本店)

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Text by aya_saya

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