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【小魚に食べさせ、死体を埋葬】動物たちの意外な感染症対処法

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エボラ出血熱、鳥インフルエンザ、エイズなど、人類は常に感染症の脅威にさらされている。

無論、野生動物も例外ではない。しかし薬がなくても彼らは、人と同じように長い間、子孫を残し続けてきた。

それは動物が、本来備わっているウイルスや細菌を体内で共生させながらも、同時に自然界の力も借り、感染を防ぐ方法を進化させてきたからだ。

さまざまな生き物の対処法

若いサケは寄生虫に侵され死ぬ場合がある。しかし、他の魚にそれらを食べさせることで生き延びてきた。

ノルウェーの魚類研究機構の調査によれば、たった1匹のベラ科の魚だけで100匹のサケに付いた寄生虫を食べ、体をきれいにするという。

また赤アリもウイルスや病気からコロニー全体を守るため、常に危機管理をしている。
例えば一匹のアリが細菌に感染して死ねば、生き残ったものは遺体をコロニーの外へと運び出し、全体がバクテリアに襲われないように行動する。

ベルギーの研究者、ライザ・ディエス氏と共同研究者が行った実験では、コロニーの外へ出られなくなった場合、生き残ったアリたちが遺体を埋葬することも確認された。

他にも多くの哺乳類が毛づくろいをし、寄生虫を駆除することで感染を予防している。

また植物は、感染した葉の細胞を自ら素早く死なせることで、全体に広がるのを防いでいる。

人間と細菌とのワクチンバトル

人間は、科学の力で薬を生み出し、感染症に対抗してきた。しかしワクチンを開発すればするほど、細菌や微生物もさらに強力な病原菌を生み出すなど、激しい「軍拡競争」が繰り広げられている。

しかも現在は、衛生的なライフスタイルを重視し、わずかな汚れでも消毒し、共生していた細菌まで駆除している。

だがもし、「軍拡競争」の果てに人間が細菌に負けたら、どうなるか……。もしかしたら人類の未来の健康は、今を生きるわれわれのライフスタイルにかかっているのかもしれない。

Posted: |Updated:

Text by 大航海

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