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マイノリティ・リポートの世界が現実に?独で犯罪予測システムの導入検討

123RF

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2002年に公開された、トム・クルーズ主演の映画「マイノリティ・リポート」をご存じだろうか。

2054年の近未来が舞台となっており、3人の予知能力者たちで構成された殺人予知システムによって、将来起こりえる事件を未然に防ぐという場面が描かれている。

実はそれに近い状況が目前に迫ろうとしている。もっとも超能力を使うわけではないのだが、ドイツでは犯罪予測のソフトウェアが開発され、現在テスト段階にあるという。

いつ、どこで犯罪が起こりえるかを予測

このソフトウェアの名前は「Precobs」。映画でのシステムは3人の予知能力者の名前をとって「Precog」だったが、どうやらそれにちなんで付けられたようだ。

開発を手掛けたのはドイツのオーバーハウゼンにある「the Institute for pattern-based Prediction(パターンに基づく予測研究所)」。そのプログラムは、異なったデータを基に、犯罪が最も起こりそうな時間と、場所を事前に予測するというもの。

現在バイエルンで警察によるテストが行われており、導入するかどうかを判断するため、ベルリン警察はその結果を待っているという。

過去の犯罪データを基に解析

このシステムは、家宅侵入などの過去の犯罪の場所、時間、そのほかの詳細なデータを基に作られている。そして新しい事件が報告されると、ソフトウェアが情報を分析し、未来の犯罪対象を示唆するような犯罪パターンを探す。

また「Precobs」は、バイエルン州のミュンヘンやニュルンベルグでも、強盗・窃盗事件を対象にしたテストが行われており、その結果について、ヨアシム・ハーマン内務大臣はこれが有望である、と中間報告の中で語った。

イギリスやアメリカも導入検討

また、このようなシステムを導入しようとしているのは、ドイツだけではない。アメリカの2つの州の警察や、ロンドンのメトロポリタン警察も検討に入っているという。

しかしドイツの市民団体は2日の独日刊紙ベルリナー・ツァイトゥングにおいて、実際に使われればこれまで匿名性を保っていた情報に代わり、ゆくゆくは個人情報が使われることになると、懸念を表明している。

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Text by 大航海

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