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「キス=愛情表現」は世界共通ではない?過半数の文化圏ではキスをせず、嫌悪する地域も

123RF

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ロマンチックなキスは愛情表現の1つとして、世界共通と思われている方も多いのではないか。しかし半数以上の文化圏では、そういった認識がないことが明らかになった。

世界でキスをする文化圏は46.0%

この調査を手掛けたのは、アメリカを中心とした民族誌の研究者たち。彼らは世界168の文化圏において、カップルが愛情または性的表現としてキスをするかどうかを調査した。

その結果、キスをするとされたのが全体の46.0%。残りの54.0%は性的表現として行わず、むしろそのような行為を嫌悪する場合もあることが判明。その内容を学術誌の「American Anthropologist」において発表した。

意外にも中東は100%、中米は0%

キスをする割合が最も高い地域は意外にも中東で100.0%、次いでアジアの73.0%、さらにヨーロッパで70.0%という結果に。北米も予想外に少なく55.0%となっている。

割合の最も低いのが中米で0.0%、次いでアフリカの13.0%。南米でも19.0%とされ、オセアニアの文化圏も44.0%という割合になった。

研究者らによればキスが世界共通であるとする認識は、西洋人の自民族中心主義的な思考がもたらした可能性があるという。

またこれらの行為と階層化には直接関係があるとし、複雑な構造を持つ社会で広く行われるとしている。

西洋において習慣化され広まる

逆になぜキスをするのかという点は、はっきりしたことが分かっていない。

ただ唇が体の中で最も敏感な場所で、快感を脳に伝える神経組織が多く存在しているという説や、人類が赤い果物にひきつけられてきた結果、唇が性的な魅力を生み出したとする考えもある。

また赤ん坊が授乳の時に抱く安心感や愛情の感覚、また離乳の時に親が子供に口移しで食べ物を与えた時の記憶が、喜びと楽しみの共有を強化して唇によるコミュニケーションを発達させた可能性もあるようだ。

しかし、いずれにしてもキスという行為は学習によって身に着いたものであり、西洋において習慣化された結果、やがて世界に広まったと考えられている。

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