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サウジアラビアが5年後には財政破綻する可能性あり―IMF報告

Flickr_Chris Price

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今年はギリシャの財政危機により世界中が翻弄され、日本にも影響を及ぼすのではないかと不安が高まった。しかし今度はサウジアラビアが将来、同様の危機に陥る可能性のあることが報告された。

2015年の財政収支はマイナス21.6%

この予想を行ったのは国際通貨基金(IMF)。彼らは毎年、10月に世界経済財政予想を発表しているが、その中で2015年のサウジアラビアの財政収支は、マイナス21.6%になる見込みだと報告。

2016年には19.4%のマイナスになるとし、このままの状態が続けばサウジアラビアが5年後には財政破綻すると予測した。原因は主に石油価格の下落とされている。

石油下落による損失は総額3600億ドル

サウジアラビアは国家収入の90.0%を石油に依存しているが、価格下落により損失は総額3600億ドルとなり、国内総生産の20.0%以上の負債を抱えているそうだ。

そのためサウジアラビアの通貨当局は海外の金融機関が運営するファンドから700億ドルを引き出したが、すでに石油の下落で730億ドルも失われたとされる。

また6545億ドルの海外準備金を保有しているとされるが、それも急速に消えつつあり、全ての金融資産も5年分しか残っていないという。

国民へのバラまき、軍事費の増大

無論、財政の悪化は石油だけが原因ではないようだ。今年の初めには新国王就任祝いのために、合計320億ドルが何らかの形で国民に振る舞われたとされている。

しかも隣国イエメンにおいて、フーシ派に対し空爆を行うなど戦闘に参加。その結果、防衛費は800億ドルにも及び、軍事支出もロシアを抜いて世界第3位に躍り出たという。しかもイエメンでの戦争は依然、衰えを見せていない。

世界経済へ影響を及ぼすのか、また中東地域のさらなる不安定化を招くのか、サウジアラビアの動向に注視していきたい。

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