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大統領選より国民が注目!フィリピンで初となるトランスジェンダーの国会議員が誕生

Twitter/Ashley

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先日フィリピンで選挙が行われ、過激発言で話題となったRodrigo Duterte氏が大統領に選ばれたが、それ以上に議会選挙で注目を浴びた候補者がいたのをご存知だろうか。

比で初のトランスジェンダーの議員

その人はGeraldine Roman氏(49)。彼女はトランスジェンダー(自分の性別に違和感を持つ人)であることを公表し、首都マニラの北にあるバターン州選出の議員になるために自由党から立候補していた。

そして選挙戦が終わり投票が行われた結果、当選が確定。カトリック教徒が多く占めるフィリピンで、初めてトランスジェンダーの国会議員となった。

性転換手術後にスペインの通信社に勤務

Roman氏は政治家の家系に生まれ、母親も国会議員だったと言われている。しかし幼い頃から学校では性的な問題で虐められてきたとか。

しかし1990年代に合法的に性転換手術を受け、性別を女性に変更。その後語学を学ぶためスペインに在住し、通信社で編集者として働いてきたそうだ。

2012年にはフィリピンへ帰国。年老いた両親の世話をしながら国会議員になるため、政治活動に励んできたという。

離婚や中絶は違法、同性婚も認められず

カトリック教徒が人口の約8割を占めるフィリピンでは保守的な傾向が強く、離婚は法的に認められておらず(別居は可)、中絶も違法。現在のところ同性婚も承認されていない。

またLGBTのコミュニティはあるが法的保護はなく、彼らに対する差別や暴力などの人権問題について国民の意識も低いと言われてきた。実際に元ボクサーで議員のManny Pacquiao氏は「ホモセクシャルは動物であることよりも悪い」と発言している。

Roman氏も選挙遊説中に数多くの嘲りや暴言を浴びせられたそうだ。そんなつらい選挙でも諦めずに戦い今回、見事に当選。下院の議席を獲得した。

ネットでは多くの人が選挙の勝利を祝福

この結果を受けて、フィリピンのネット上では彼女の勝利を祝う多くのメッセージが届けられることに。

「今日は歴史的な勝利の日だ。議会における最初のトランスジェンダー。おめでとう!素晴らしいGeraldine Roman」

 「トランスジェンダーの女性が”テーブル”の席を占めた。未来のトランスジェンダーのリーダーのためのドアが開かれた」

「おめでとう、Geraldine Roman!議会選で当選した最初のトランスジェンダー!」

他にも「ついに議会でLGBTの権利のために戦う人間が現れた」や「Geraldine Romanは私のヒーローです」というコメントも寄せられた。

Roman氏は選挙中の取材で「もし今日、イエス・キリストが生きておられたなら、差別を認めはしないでしょう。私はそのことを強く信じています」と語っている。

国は違うとは言え、できるだけ多くの人々が暮らしやすい社会にするために、頑張っていただきたい。

Posted: |Updated:

Text by 大航海

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