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国中の犬や猫がピンチ!ベネズエラを襲う経済危機で住民の多くがペットを手放すことに

Facebook/Varney & Co.

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深刻な経済危機に見舞われている南米のベネズエラ。この国では人間とともに、犬や猫まで苦境に立たされている。

捨てられるペットの数が急激に増加

実際にベネズエラの中間層の人々は、食料を彼ら自身が食べるのか、ペットに食べさせるのかの選択に迫られているという。

そして街の通りには、かつてないほどの数の犬や猫が捨てられているそうだ。

首都のカラカスにあるanimal protection and control centreでは、誰もペットを捨てようとしなかった1年前に比べて、その数は急激に上昇。

この数カ月だけでも毎日、10匹以上のペットが捨てられている状況だ。

ドッグフードの価格も従来の2倍以上に

もちろんその原因は物資不足からくる価格の高騰。

例えばドッグフードの価格もここ数カ月で2倍以上に跳ね上がり、闇市場でさえ20kgの袋が約50ドル(約5000円)。

しかもそれはアメリカで販売している価格の2倍で、1カ月の最低賃金が約23ドル(約2300円)とされるベネズエラの多くの家庭では、もはや手が届かないという。

無論、被害に遭っているのは人間に飼われてきた犬や猫だけではない。

動物園で暮らす生き物たちも飢えに苦しんでおり、7月までにCaricuao動物園にいるバクや豚、うさぎ、複数の鳥など50匹以上が死亡したと報告されている。

原油価格の下落、失政が原因

しかしそもそもなぜ、ベネズエラがここまで経済危機に陥ってしまったのだろうか。

その最大の要因は原油価格の下落。

ベネズエラは産油国で輸出の95%を石油に依存しており、原油価格の下がったことが国家経済を直撃した。

その結果、国全体の収入も減って通貨の価値も低下。物資を輸入できないため食料品や薬、日用品が不足し、物価の高騰を招いているそうだ。

また以前から石油依存の政策をとり、貧困層救済のため砂糖や小麦粉、油等の価格に上限を設け基本物資の価格統制を続けてきたという。

そのような安易な政策をとってきた、ニコラス・マドゥロ大統領率いる現政権の責任も大きいと言われている。

Flickr_Carlos Díaz

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1600%のインフレ率が予想される

IMF(国際通貨基金)は2016年におけるベネズエラのインフレ率を500%と予想。2017年には約1600%になると見込んでいる。

そして現在でもタバコ1箱が8万5000円、野球のグローブが89万円となり、サンドイッチすら満足に買えない学生もいるという。

無論、社会情勢も不安定となり、各地で暴動も頻発し犯罪も増加。

そんな中で人々は毎日の食事に困り果て、「We want foods」と唱えてデモに参加したり、数時間もかかる長い列を作っては食料を手に入れたり、または1日の食事の回数を減らしたりするなど苦しんでいるそうだ。

また困っている人の中にはゴミを漁ったり、犬や猫まで食べたりする人もいるとか。

しかもまだまだ先行きが不透明で、この状況がどこまで続くかわからないと言われている。

人々の暮らしが1日も早く、良い方向に向かうことを願う。

Posted: |Updated:

Text by 大航海

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