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北極圏はフロリダと同じ暖かさだった?発見された新たな鳥の化石により判明する

YouTube/University of Rochester

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カナダの北極圏にあたる地域で新たな鳥の化石が発見され、当時の環境が分かったとして話題になっている。

現代の海鳥の祖先にあたる化石

その化石とは今から約9000万年前、白亜紀に生きていた鳥のものとされ、現代の海鳥の祖先にあたるものだという。

溶岩からできた玄武岩の広がる場所で発見され、化石のくちばしには歯がついており、40cmから60cmほどもある大型の肉食魚などを捕らえていたと考えられるそうだ。

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発見したロチェスター大学のJohn Tarduno教授はリリースの中で「その鳥は大型のカモメと、海に潜って餌をとる鵜との中間的な存在だったのかもしれません」と語っている。

調査チームはこの鳥をイヌイット語で「飛ぶもの(Tingmiat)」を表す「Tingmiatornis arctica」と命名。さらに当時の環境などを調査した。

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昔の北極圏は今のフロリダと同じ気温

その結果、驚くことが判明する。そもそも白亜紀にはティラノサウルスなど大型の恐竜が繁栄していたが、この鳥の化石は地球全体が暖かかったことを示していたという。

実際、この化石と地学的なデータを分析した結果、この鳥は噴火する火山に囲まれた、穏やかな湾内に住み、その土地の気温も年平均で14℃あったと判明。

このことは9000万年前のカナダの北極圏が、今のフロリダ北部と同じくらい温暖だったことを示唆しているそうだ。

発掘メンバーの1人Richard Bono氏は報告の中で「化石は私たちに世界がどんな状況だったのかを語りかけてくれます。つまり氷のない北極の世界です。それはツンドラが広がり、動物の少ない今の北極圏とは、かなり異なったものに見えたかもしれません」と語っている。

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恐竜が繁栄を極めていた時代とは言え、北極圏まで温暖だったとは、今回の発見は非常に重要なものかもしれない。

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