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DV被害者を早期に発見するため、米で美容師らに見分ける方法を教える取り組みが来年スタート

Fotolia

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DV(家庭内暴力)の被害者を早期に発見するため、美容師などに協力を求める対策が来年からスタートすることとなり、話題になっている。

美容師や理髪師などに協力を求める

その取り組みが行われるのはアメリカのイリノイ州。知事のBruce Rauner氏は、DV被害者を早期に発見するため、肌に触れるなど客とより身近に接する機会の多い美容師などに協力を求める州法を導入。2017年の1月から施行されることになった。

それに伴い来年には理髪師や美容師、化粧品の販売員やネイリストなどに対し、客がDV被害を受けているかどうかを見極める方法や、発見した時の適切な対処法を教えるコースを開催するという。

さらにその後も美容師たちは2年ごとに1時間受講することが求められるそうだ。

ただし彼女らがDVの証拠を見つけたとしても、当局へ通報する義務は課せられてはいない。このコースはあくまでもDV被害者に代替案やサポートを提供するための手段だとされている。

英でも来年から同様の対策を実施

また似たような取り組みはイギリスでも、来年から実施されるという。

それはWomen’s Aidという慈善団体が進める「ask me」と呼ばれるプログラムで、早期にDV被害を発見し、助けを必要としている人を支援するものとされている。

これを推進するためWomen’s Aidでは特に美容師やショップ店員、フードバンクの職員、職業安定所の所員、ヨガのインストラクター、医療・教育機関の関係者など、定期的に地元の人々とつながりのある人の中から協力してくれる人材を募集しているそうだ。

そして選ばれた人は、DVをよりよく理解するために2日間のトレーニングコースを受けることになるという。

Women’s Aid のPolly NeateさんはMETROの取材に対し次のように語っている。

「多くの女性が被害について語れないまま、DVを受けながら数年間も過ごしています。そして助けを求める前に、いくつかの機関や地元のコミュニティに対して、しばしばコンタクトをとっているのです。これらの女性たちは被害を公にする機会はほとんどありません。なぜなら彼女らはたいてい、完全に相手のコントロール下に置かれているからです。DVを終わらせるためには、早期に対処することと、コミュニティのサポートが非常に重要なツールとなるのです」

DV被害あった人々には、公の機関だけでなく普段からコミュニケーションを取っている身近な人々からの、きめの細かい支援が必要なのかもしれない。

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