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20代の自殺者80%増!シンガポールで最悪の記録更新 「国民気質が原因」という声も

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先日、過去最高の婚姻件数を達成したとお伝えしたシンガポールだが、その一方で、昨年の自殺者が過去20年間で最多となった、と慈善団体the Samaritans of Singapore (SOS) が伝えている。実際の自殺者数はメディアにより異なり、467名とも487名とも報じられているが、SOS公式サイトで確認できる1991~2011年の記録でもっとも多いのは2006年の419名のため、いずれにしてもそれを上回る結果であることは間違いないようだ。

2011年と比べると約30%増加しており、特に20代では80%という最大の増加率となっている。20代は失業や学問上のストレス、家族や経済的不安、あるいは孤独感や社会的な葛藤といった問題が発生する時期だからではないか、とSOSは分析している。

「ストレス下の若者は誰にどうやって助けを求めていいのかわからず、彼らの痛みを隠す傾向があります。そのため、回りの人々は彼らの悩みに気づかない場合があり、必要な援助ができないのです」とSOSのChristine Wongエグゼクティブディレクターは主張する。「社会はストレスに晒される若者が自らの葛藤や自殺的な感情について話せるよう促し、自殺を阻止するための重要な役割を演じるべきです」。

就職率がよいにも関わらず、シンガポールには労働環境における過酷な競争がある。実際、シンガポールでは2013年における大卒者の就職率は90%を超えているが、シンガポール人の気質である「キアス」が職場でも彼らに競争を強いるのだという。「キアス」とはシンガポール特有の言葉で“人より得をしたい”“人に負けたくない”という意味だ。キアスな気質が社会の至るところで競争を巻き起こし、そのストレスが若い世代を自殺へと追い込んでいるのかもしれない。

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