シェア

21歳兵士が戦場で見たものは…第二次世界大戦の様子を描いたスケッチが公開される

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

第二次世界大戦の最中、1944年頃に21歳の兵士によって描かれたスケッチが米国議会図書館に寄贈され、179点のスケッチがデジタルアーカイブとして閲覧できるようになりました。

スケッチを描いていたのは、アメリカの建築家ビクター・ランディさん、現在92歳です。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

ランディーさんは「戦後にヨーロッパを復興させたい」という夢を抱きながら、19歳の時に陸軍特殊トレーニングプログラムに入隊した後、1944年に連合軍によって実施されたノルマンディー上陸作戦に参加することになりました。

ランディーさんにとっては思いがけない出来事でしたが、アメリカの第26歩兵師団に配属されて、船でフランスへ。多くの兵士とともにフランスに上陸するという経験を経ました。

この時ランディーさんは、いつもポケットに3.5インチ程度のサイズのスケッチブックを入れ、目に留まるものをスケッチし続けていました。

スケッチブックは一部紛失してしまったものの、8冊が現存していたため、ランディーさん自らスケッチブックを寄贈しました。こうして、第二次世界大戦の記録のひとつとして議会図書館に保管されることとなったのです。

兵士たちの束の間の休息を描く

スケッチには戦地で出逢った仲間の兵士の肖像や、戦士たちのつかの間の休息の様子、当時のフランスの風景や船上での様子が鉛筆の柔らかな線で、時に鮮明に生き生きと描かれています。

「10分間の休憩」とメモされていたスケッチ。この時ランディーさんはサウスカロライナ州のフォートジャクソン基地で訓練生活を送っていたようです。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

仲間のマイク氏を描いたスケッチ。1944年5月に描かれたものです。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

サウスカロライナ州のフォートジャクソン基地にて、テント前に座り休憩している軍曹。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

「ホーム・スイート・ホーム」と題されたスケッチ。フォートジャクソン基地で兵士がハンモックで休憩している様子です。とても気持ちよさそうに眠っています。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

21歳の兵士は戦地でスケッチし続けた

ランディーさんはノルマンディー上陸作戦開始日を指す、いわゆる“D-day”の目前でもスケッチをしていました。

こちらは兵士たちトラックに乗って移動している様子です。あまり詳細ではなく、ラフスケッチといった状態なのは、ランディーさんもトラックに乗っていたからでしょう。

日付は1944年6月、ノルマンディー上陸作戦が開始した月です。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

休憩中の兵士の寝顔のスケッチ。“D-day”とメモされています。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

こちらも“D-day”のメモ。比較的丁寧にスケッチしています。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

“Hard night”とメモされたスケッチには、疲れきった兵士の様子が。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

1944年8月、ランディーさんは船に乗ってフランスに向かっています。兵士たちが海に向かっているスケッチには“Son of a bitch!”と書かれています。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

フランス・シェルブールの港の風景です。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

「Montebourg(モンテブール)」とメモのある街並み。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

フランスで出逢った農家のおじいさんをスケッチしています。

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

http://www.loc.gov/pictures/item/2010645884/

これほどまで熱心にスケッチをし続けた理由をランディーさんはこう語っています。

「私にとってスケッチすることは、ものごとを思考することと同じなのです」

ノルマンディー上陸作戦は200万人以上の兵士が参加した、70年以上経った現在でも史上最大規模の上陸作戦と言われています。ランディーさんのスケッチは参加した兵士たちの日常が見える、貴重な資料と言えそうです。

この他のランディーさんのスケッチは、米国議会図書館のWebサイトで誰でも閲覧できます。

    Posted: |Updated:

    前の記事を見る

    次の記事を見る

    注目の記事

    Ranking