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女子高生12人が「太陽光発電式テント」を発明!ホームレスにお金じゃない支援が目的

Instagram/diygirls_inventeam

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南カリフォルニアのホームレス問題を解決するため、10代の女子で結成された12人のチームが「携帯できる太陽光発電式テント」を開発しました。

チームはロサンゼルスの“DIY Girls”に所属する少女たちで結成されました。

活動の様子はインスタグラムのアカウント@diygirls_inventeamで見られます。

DIY Girlsは科学技術に興味がある小・中・高校生の女子学生に革新的な教育体験をしてもらい、メンターとの関係を築くことを目的とした団体で、2012年に発足しました。

今回の発明はそのうちの有志が集まり、開発を進めてきました。

お金のほかに何かを提供したかった

きっかけは、メンバーのひとりDaniela Orozcoさんが入学したばかりの高校への通学途中で、ホームレスを見かけたことでした。

ロサンゼルスではホームレスの数が年々増加しており、Danielaさんも助けたいと考えましたが、お金を寄付することはできませんでした。

Danielaさんの通う高校にも上級生には低所得者層の家庭があり、寄付はできないと諭されたためです。

「お金のほかに、何かを提供したかった」という思いが発明の出発点となりました。

どんなことをすればいいのか、実情を学びながら検討した結果、ホームレスの人々が苦労しているシェルターとプライバシーの問題を解決できるものを作ることに決まりました。

チームの学生たちはプログラミングや3Dプリンタの使い方、縫製、はんだ付けまで制作に必要なスキルを1年かけて学びました。

初めのうちはチームのエグゼクティブ・ディレクターのEvelyn Gomezさんに頼りながらでしたが、すぐに自力で調べながら行動するようになりました。

例えば、ソーラーパネルが不調なら、解決に向けGoogleやYoutubeを駆使して原因を探っていったそうです。

太陽光で動作するUSBポート付きテント

完成したテントのプロトタイプは、照明とUSBポートを装備しており太陽光発電で稼働します。

コンパクトにたたんで持ち歩くことも可能です。

テントが実用化されれば、ホームレスの人々の最低限の生活とプライバシーを守るシェルターとなるとしています。

1万ドルの助成金を獲得

テントを開発したチームは、6月16日にマサチューセッツ工科大学(MIT)で行われたEurekafest2017(発明者カンファレンス)で発明についての発表を行い、1万ドルの助成金を獲得できました。

一つの節目を迎え、見守ってきたエグゼクティブ・ディレクター・Evelyn Gomezさんは「特に低所得者層の家庭の少女たちへの実践的な科学・工学・美術・数学の教育が欠けています」と話します。

当初、35人の女の子たちと小学校の教室でスタートしたDIY Girls。現在では650人まで会員が増え、入会待機リストができるほどだそうです。

夏にはワークショップを開催し、参加者が思い思いのものを作ります。

「ホームレスの人々の助けたい」とスタートしたプロジェクト。そして、これからの女性技術者を育てるプロジェクト。

どちらの目的も、成功することを祈りたいです。

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