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好きだったはずの絵が描けなくなった…プロのデザイナーのつぶやきに共感の声

Twitter/@spicagraph

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フリーランスデザイナーの角田綾佳さん(@spicagraph)がツイッターに投稿したあるイラストが、クリエイティブ職につく人はもちろん、異業種の人たちからも多くの共感を呼びました。

投稿されたイラストは「デザイナーのわたしが、好きだった絵を描かなくなった理由と、再び描き始めた」というタイトルがついたもの。仕事としてクリエイティブの仕事を懸命に続けていたところ、いざ絵を描こうとしたら描けなくなってしまったというお話でした。

褒められるのがモチベーションになっていた

角田さんは15年前に未経験でWebデザイナーとなり、勤めてきた会社で業務を通じてデザインを学んできました。

最初はDTPデザイナーになりたかったのですが、15年前に未経験で業界に入る方法がわからず、HTMLが少し書けたのでWebデザイナーという肩書きに滑り込みました。

高校が美術の学校だったので色やフォントについては少しは知識がありましたが、デザインはほぼお世話になってきた会社で学びました(角田さん)

Twitter/@spicagraph

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仕事を極めていくなかで、クライアントやユーザーの「代弁者」のような視点を持つように。

Twitter/@spicagraph

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角田さんが「イラストを描けなくなった」ことに気がついたのは、グループ展に参加することになり、その際に2枚絵を描くことになった時でした。

Twitter/@spicagraph

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この時の気持ちを角田さんは次のように話しています。

テーマは自由だったのですが、白いキャンバスに向かうと「描きたいもの」「表現したいもの」が一向に浮かんでこず、びっくりしました。

仕事で絵を描いたり、ツールで試し描きすることはあっても、じぶんの名前で絵を描くのはずいぶん久しぶりで、「どうやったらよく見られるだろう」という気持ちばかりが先走ってしまいました(角田さん)

こうして角田さんは自分にノルマを課して“リハビリ”を始めることとしました。

Twitter/@spicagraph

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こうして、76枚ものイラストを描き続けたそうです。

https://www.behance.net/spicagraph

https://www.behance.net/spicagraph

角田さんはこのイラストの補足として、ブログにも考えを綴っています。

子供の頃から好きだった絵を、「自分を構成するソウルフードである卵かけごはん」と仕事のために習得した技術を「人に出すためのフランス料理」と例えて、

この「卵かけごはん」がどうやったらおいしくなるのかを考える。……そこにまた学びがあればいいと思う。

と結んでいます。

SNSで大きな反響

角田さんの投稿には、クリエイターとして働く人たちから「悩んでいたので、救われた気分」「好きな事を仕事にする難しさを改めて感じました」「テーマを作って継続的にやっていくのめっちゃいいですね」といったコメントが寄せられました。

Twitterでの反響について、角田さんはこう話してくださいました。

「甘えたことを言うな」という反応があって当然だと思っていましたが、予想を超えて幅広い方に同意していただいてすごくうれしいです。

誤解して欲しくないのは、「無くしたくない大切なもの」が仕事に結びついているかどうか、ではないんです。職業としてデザイナーを選んで真摯に向き合い、でも大切な趣味は他のところにある、という方も当然います。

わたしは、絵とデザインという割と近しいものを選んだので、私情が挟まって少し感傷的になってしまう場面もあります。そういった方に「わかる」と言っていただいたようで「その気持ちを持っているから偉い」というわけではないです。

職業選びには少なからず「自分の好きなこと」が関わっているはず。

その先に立ちはだかった壁は、自分の好きなものを大切にしていくことで乗り越えられるのかもしれません。

※本記事のイラストはすべて角田綾佳さん(@spicagraph)に許可を頂いて掲載しています。

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Text by 遠藤まゆみ

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