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性別と人種の壁を超え、アフリカ系アメリカ人の女性シェフが「料理界のアカデミー賞」ジェームズ・ビアード賞を初受賞

Instagram/@thegreysavannah

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アメリカの代表的な料理人、ジェームズ・ビアードをご存知でしょうか。アメリカの料理界に大きな影響を与えた料理人で、彼の名前を冠した「ジェームズ・ビアードアワード」は“料理界のアカデミー賞”と言われるほど。前年度に活躍したシェフやレストランなどを表彰する、名誉ある食の祭典です。

そのビアード賞も27年目。2018年5月6日に行われた授賞式では、1435人のシェフの中から初めてアフリカ系アメリカ人の女性、Mashama Baileyさんが「南東部ベストシェフ賞」にノミネート、受賞しました。彼女のノミネートと入賞はようやく性別と人種の壁を乗り越えたとして大きな話題となっています。

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これまでアフリカ系アメリカ人が受賞したのは5人。今年度ノミネートされているのはBaileyさんのほか1名。そして女性はBaileyさんが初めてです。

さらに、海外メディアの分析によれば女性のシェフが認められることは特に困難です。ジェームズ・ビアード賞でもノミネート者のうち39.3%が女性、さらに有色人種は21.3%に留まっています。

Baileyさんはノミネートされた際に喜びを語っています。

とても幸せでトーチを運べるなんて光栄なことです。2018年は多様な文化の人がいる中で、私が最初のアフリカ系アメリカ人としてジェームズ・ビアード賞にノミネートされるなんて信じられないことでした(Baileyさん)。

Baileyさんはニューヨーク出身。レストラン勤務を経て、2014年からはジョージア州サバンナにあるレストラン「The Grey」をオープンし、シェフを務めています。主にオイスター料理などの南部料理を提供しています。

以前勤めていたレストランはニューヨーク市の女性シェフ、ガブリエル・ハミルトンの店「Pruneという有名店でした。ハミルトンはニューヨーク市で最高のシェフ賞を受賞した3人の女性のうちの一人です。

女性が受賞した賞ということが私の頭の中に業績として残りましたが、ここに来てレストランをオープンさせることがゴールではありませんでした(Baileyさん)。

さらにBaileyさんは現状について語ります。

現在の店でも、私がシェフであることを知らない人もいます。サバンナは人種差別のある地域で、キッチンで調理している人は有色の人たち。ですがそのことについて認知はされていません。しかし、私はこの地域で働く多くの人たちの顔となっていることを知っているので、力を注いでいます(Baileyさん)。

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Baileyさんによれば、料理人の世界は男性が強く支持されており、女性の場合はさらに強い女性がついている。そうした状況なので、キッチンに立つ女性は少ないと言います。

それを解決するには、家庭生活でのバランスを取ることで女性のシェフ人口も増えるのではないかという持論を語っています。

有色人種に対する差別、さらに女性であるということで評価の場からは女性は遠のいていましたが、そんな時代はもう終わりを告げているのではないでしょうか。

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Text by 遠藤まゆみ

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