アメリカで社会貢献のための寄付により、駐車違反切符の支払いの代わりにするという面白い取り組みが広まってきている。
先駆者は米インディアナ州の警察署
米インディアナ州のマンシー警察署は7月、駐車違反切符を切られてしまった人が、ネコの保護施設で使用する食糧、寝床、ブランケットといった必要物資を寄付することで、違反金の支払いが免除になるという取り組みを期間限定で開始し、話題を呼んだ。
筆記用具を子どもたちに寄付
これに続いたのが、米アラスカ州のアンカレッジ。ここでは8月9日までの期間、学校で使うための筆記用具を寄付すると、20ドル(約2,180円)の違反金支払いが免除されるという。
寄付は「EasyPark」という市の駐車サービスを取り締まる機関を通じて、HUGGS (Helping Us Give School Supplies=学用品で支援して)という非営利団体に渡る流れになっており、特に必要とされている鉛筆やペンなどの寄付を指定して推奨しているようだ。
海外メディアによれば、違反切符を切られた人がこの取り組みに参加するための条件は3つ。
1つ目は、1つのナンバープレートに課された1回の罰金に限って、この方法を取ることができる。何度も切符を切られて、そのたびに寄付で支払うことは不可能ということだ。
2つ目は、違反切符を切られてから30日以内が有効期限だ。
3つ目は、全ての寄付はアンカレッジにあるEasyParkの事務所に直接持参しなければならないということだ。
当然、そもそも駐車違反をしないことが重要だが、このユニークな取り組みは、これからも広まっていくかもしれない。