シェア

ポーランド発、顔認証システムを無効化するマスクが話題

提供:Ewa Nowakさん

提供:Ewa Nowakさん

ポーランド在住のデザイナー・Ewa Nowakさんが開発した、顔に装着するだけで顔認証システムによる認証を不可能にする、個人情報保護のためのメタルマスク「Incognitio」の登場が話題を呼んでいる。

この製品は真鍮からできており、眼鏡のように耳にかけて簡単に装着できるという。現段階では、試作品だ。

提供:Ewa Nowakさん

提供:Ewa Nowakさん

試行錯誤の末に完成

プロジェクトの創設者・Ewaさんに、詳しい話を聞いた。

Ewa Nowakさん(本人提供)

Ewa Nowakさん(本人提供)

──どのようにしてIncognitioのアイデアが生まれたのでしょうか。

Incognitioのアイデアは、私が公共スペースでのカメラ撮影において、顔認証システムがどのように前進してきたかを学んでいたときに浮かんだものです。

それは、2017年のことでした。私は、自分たちの画像を保護するための簡単な方法について考え始めるようになったのです。

最初からマスクのようなものを想像しており、様々な形や構成をデザインしました。

紙で異なった形をいくつも切り取り、自分の顔に合わせ、写真を撮ってfacebookにアップロードしてみました(facebookは、DeepFace algorithmという顔認証システムを使用)。

そのうち、私の最初のアイデアが良かったのだと気づき、いくつかの小さな修正を経て、実験的に試作品を完成させました。

マスクのディテールにおける、適切な配置とサイズにより、人間の顔の特徴的要素を乱すことができ、カメラに搭載されているような顔認証システムが読み取ることを不可能にできるのです。

提供:Ewa Nowakさん

提供:Ewa Nowakさん

現段階では販売の予定はなし

──これまでのキャリアと現在の活動について教えて下さい。

私はポーランドの首都ワルシャワにある美術の専門学校で、デザイン学科を卒業し、修士号を取得しました。

数カ月前に、パートナーと一緒にNOMAスタジオを設立し、デザイン業務を始めました。

家具、乗り物、電子機器など色々なもののデザインを手がけています。

通常の業務とは別に、Incognitioのような概念デザイン(概念そのものをデザインし、新しい技術を生み出すこと)を行ったり、自身のブランド「Ferja」のジュエリーをデザインしたりしています。

デザイナーとして、未来について考えること、様々なシナリオを検討することなどを大切にしています。

提供:Ewa Nowakさん

提供:Ewa Nowakさん

Incognitioは、単なるデザインプロジェクトから生まれた試作品であり、現段階ではこれをビジネスにしたり販売する予定はないという。

しかし、様々なシーンで当たり前に使われるようになった顔認証システムから、情報を保護したいというニーズは今後さらに高まる可能性があり、Incognitioのこれからの実用化が楽しみだ。

Posted: |Updated:

Text by Ericolatte

Ranking

All Categorys Ranking総合ランキング